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ほっしー先生の「水道管凍結防止講座」
- ほっしー
- 八ヶ岳営業所
あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。
新年早々、沖縄に行って参加予定だった環境問題の研修会が中止となったほっしーです。 去年の夏の「エコラの森の夏祭り」中止と同様に、計画していたイベントの直前に感染急拡大の波が来るのがこのコロナ渦なんですね。 オミクロン株で終わってくれるといいのですが、たぶんまた新たな株が現れて感染拡大と収束を繰り返していくことが今後も続きそうですね。
さて、去年建物が完成し初めての冬を迎えるお客さまが大勢おられますが、特に八ヶ岳に移住をされたお客さまが皆さん口をそろえて言うことがあります。 「家にいない間ウチの水道管は凍結して破裂しないでしょうか?」 ※写真は今年の1月2日朝7時の気温
先日関東で積雪があった日は凍結した道で転倒する人や道路でスリップしている車を何度もTVで映していました。 そういうニュースを見ると寒い田舎の我々は「都会の連中はこの位の雪で大騒ぎして情けない」とここぞとばかりにチョイ上から目線。(オマエ新宿駅で必ず迷子になるくせに)
凍り付く冬の生活に慣れていない方が寒さを不安に思うのしょうがないとは思います。 そして特に水道管の凍結については「破裂する」という言葉に移住の皆さんは恐れおののいているようです。
そんな都会っ子の皆さまの不安を解消するために、今回の講座では「ゼッタイに水道を凍らせない5つのおやくそく」をお勉強したいと思います。 真冬のお出かけ前にこれだけやっておけば完璧ですよ!(よい子のおやくそくみたいに言うな)
①建物の「不凍栓」を閉めておく!
まず、どうして凍って水道管が破裂するかというと、昔小学校の理科で習いましたが水は凍ると体積が少し増えます。 だから水圧がかかった状態で凍りだすと体積は増えるわ、それが逃げるスキマもないわでいよいよ水道管を割ってしまうのです。
だから凍らせなくするには、水道管の中の水を空っぽにするか、水道管の中の水を絶えず流れるようにしておけばいいのです。
寒冷地にお住まいの方は昔家や学校で水道の蛇口を少し開けて、冬は水を絶えずポタポタ出して凍らないようにしていましたね。 懐かしい思い出ですが、水や水道代がもったいないナ~と子供ながらに思ったものです。
現在の寒冷地では必ず建物の脇に「不凍栓」というモノが付いています。 いろいろなタイプがありますがDEFではこの白いバルブの形。 雪が積もっても頭が出るように50㎝位地面より高くしています。 「とまる」にひねると水道が止まると同時に建物内の水道管から水が抜けていきます。 これで配管内に凍ってしまう水自体が無くなりますね。
まず何よりもこの「不凍栓」を閉めるのが大事! これさえ忘れなければ他の4つはあまり気にしなくてもいいですよ。 冬お出かけの際は忘れずに「不凍栓を閉める!」と覚えましょう。(なんか先生っぽいな)
②お風呂の湯舟に水をためておく!
最近の給湯機は凍結防止のため自動で配管内の水を動かす仕組みになっています。 湯舟の吐水口(横についている銀色のアミアミの所)より上まで必ず水をためておいて下さい。 これは普段お住まいでも冬は毎日やりましょう。 ためていないと配管内に残った水が凍ってしまい、解けるまでお風呂のお湯が出ないことがあります。
屋外の給湯機もいろいろなタイプがありますが、写真の通りに必ず「凍結防止帯」というモノが電源につながっていて、それがミイラみたいに包帯ぐるぐる巻きの配管に通っています。
機械の中もこんな感じになっていて、凍る気温になるとセンサーが反応して「凍結防止帯」に電気が入り水道管を温めてくれます。 「凍結防止帯」=「ヒーター(電熱線)」ということです。
確かに冬は凍結防止帯の電気代がかかりますが、見ての通り建物の基礎に入るまでの1m程の長さなので、昔の建物よりは電気代は気にならないと思います。 ちなみにDEFの建物はコンクリート基礎に通気口を作らず、基礎の内側に断熱材も入れているので、内部は冬でもマイナスになることはありません。 だから基礎内部の配管は安心です。
なお、お風呂の水も空っぽにするというやり方もありますが、そうすると屋外の給湯機の中の残った水も空っぽにする必要があり、そこまで完璧にすると水道業者並みに面倒なことをしなければならないので、皆さんはそこまでしない方が先生は良いと思います。
はい、それではもうすぐ給食の時間ですので、今日のお勉強はここまでにします。 続きはまた今度にしましょう。(さては腹減って書く気なくなったな)
第2回の講座の内容は以下の通りです。 次回は春になるかもしれないのでそれまでに以下の内容を皆さんしっかりと予習しておいて下さいね。(次回やらない気だな)
③家のブレーカーは切らない!(凍結防止帯や屋外給湯器が動かなくなるので)
④トイレの暖房便座を弱でつけておく! (これだけでもトイレの水が凍らない)
⑤屋外立水栓の頭は「水抜き」にひねっておく!(上の写真の通り)
基本的には毎日家に住んで生活していれば、新築の建物で水道管の凍結を心配する必要はありません。 あくまで真冬に数日間家を留守にする時だけ「不凍栓」を閉めればいいのです。 ※屋外立水栓は冬中毎日「水抜き」に。寒いので外の水道は使いませんので。
どうかあまり心配せずに冬の寒い生活を楽しんで下さい。 池の上を歩いたりできますよ。
【おまけ】 アトリエDEF八ヶ岳の会社近くの「初日の出&富士山」撮影スポット
今年も皆様にとって良い年でありますように。