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どこで暮らす?
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どこで暮らす?
八ヶ岳には 日本中からたくさんの移住の方がいます。移住をするとき 大きなポイントになるのが土地探し。良くイメージするのは 森の中。森の中は 移住者も多く 個々の距離感も適度にあって移住する人には最初から暮らしやすい場所。
八ヶ岳での森の中の生活。よく雑誌であるような憧れの生活。夏の朝は 夜明けとともに小鳥が一斉に鳴き出しその声で目覚める。冬は 凛とした寒さの中 雪化粧された木々を静かな森の中で眺める。実際 本当にこんな感じ。
などなど理想の森の中の生活はありますが、今回は戎谷家の移住生活ついて書いてみたいと思います。
自分の中では 特に移住者としての感覚もなく、自分のやりたいこと、住みたいところに住んでいたら 今の場所にいたという感じ。
戎谷家は 森の中の暮しではなく、山梨県との県境にある小さな集落で暮らしています。里山の風景が残る綺麗な集落です。最初は、一軒家が借りたくて紹介してもらったのが集落のど真ん中にある公民館のお隣の一軒家。景色が気にいたので 何も考えずにすぐに借りてしまいました。周りからは よく移住なのにそんな小さな集落に・しかもど真ん中に入ったねと言われましたが、よく考えると本当に何も考えていなかったなと思います。
でも 好きなところだから ま・いいか と暮らすことに。
集落の中に入る・・・・移住する方からすれば 一番ハードルの高いイメージだと思います。でも 暮らし始めると、お年寄りは若い夫婦が来てくれたと喜んでくれたり、夏には 朝起きると沢山の野菜や、お花が勝手口に毎日置いてあったり、近くのおばーちゃんから勝手に畑からトマト持って行ってと言われたり 地域の行事にも誘ってくれたり、諏訪地域では一大イベントの御柱祭にど真ん中で参加させてもらったり、地域の歴史や、文化、人が知れて 東京や大阪で暮らしていた時よりも ず~と楽しい。しかも 野菜を買うお金がかからない。
今では 子供も3人。お家も建てました(もちろんデフで)。建てたお家は集落の神社の真横。家の入口には 県外からもたくさんの人が見学に来る 古いサクラの木と松の木があって、リビングの窓から見ると、自宅の木ではないですが、最高です。 今年はついに地区の役がまわてきて、神社の神事やお掃除をお手伝いをする氏子です。
小さな御社ですが 実際はかなりの貫録
移住を考えたとき、集落の中に思いっ切って入ってみるのは、若い夫婦や、小さなお子さんのいる家族にはおすすめです。
たいてい男の人は 仕事に出てだんだんその地域で自分の世界が出来ていきますが、まだ赤ちゃんがいるようなお家では、奥さんが一人になって 周りにだれもいない状態で不安が大きくなります。そんな時、やっぱり地域に入って行っていれば近所の人たちが心配してくれて一人にならずに済みます。幼稚園児・小学生がいれば、さらに地域とのつながりが強くなり、暮らしやすくなってきます。
朝のお散歩?(サイクリング)近所のあぜ道を自転車で爆走中
人とのつながりも大切ですが、建築に関して言えば予算も重要。古い集落には、沢山の空き家があります。最近では 空き家の問題もあるので、地域の役場などでも紹介してくれます。空き家を買って それを解体・新築を建てる、もしくはリノベーションをする。それも一つの手だと思います。既存の建物があれば、上下水道の工事が不要だったり、それに付随する 上下水道の加入金が不要だったりなどなど。既存建物の解体工事をしても トータルでは森の中の土地よりも安く建築できることも多くあります。
家のすぐ裏にある綺麗な沢 小学校のイベントでマスの掴み取り大会のあと 残ったマスを探してのんきに魚とり
土地を探すにしても、一度集落の住宅を借りて暮らしてみるのも一つの方法。そうすると地域の雰囲気もわかったり、格安で土地を譲ってくれたり。やっぱり森の中が良いなと思えば そこで土地を探すことも。そう考えると 移住のハードルも低くなるかも。
えび
出勤途中で見える 朝焼けの富士山