kanto
群馬だより〜石川先生と泥団子遊び♩
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日中はまだ強い日差しを感じるものの、
朝晩はだいぶ冷え込むようになって街の街路樹もちらほら紅く色づいて来た
前橋です(^_^)
さて、先日、高崎実験棟、小さな土壁の家にて
泥団子のワークショップを行いました (^▽^)/
今回講師にお招きしたのは、前橋工科大学の石川教授です。
土壁の共同研究でのご縁で今回お越し頂きました。
今回は、泥から形をつくり、それを変化させる、という
ワークショップ。
使う泥はこちら。
藤岡瓦の仕損じ品(手に持っているもの)を
水で解いて泥にしたものです。
これがびっくりするくらいきめが細かくなめらか!!
それを手に取って丸くしていきます。
ひたすら泥を丸く丸く・・・シンプルなんですがこれが結構ハマります♩
途中、隣の人へ自分の団子をリレーのようにぐるぐる
回して託したり・・・・
人によって泥団子の温度が違ってたりして面白い!!
丸くなった団子を今度は四角くさいころ状にしたり・・・
今度はその四角の角を押さえてまた違う形にして・・・・
作業が終わった後で見せてもらったのがこの色付き模型。
やる前に見てもふーん、って感じだったんでしょうが、
実際に作業をしてから見るとすごく面白い!!
この、形が変わる、手で触れ合える、というのは土の醍醐味ですね(^_^)
そしてDEFのイベントといえば恒例のお昼ご飯♩
今回はコロッケを作ってみんなでいただきまーす (^▽^)/
みなさん、かまどで炊いたご飯に興味津々!
とても美味しいとたくさん召し上がっていただけました(^_^)
食後は、先生が持参された鈴木まもるさんの鳥の巣の本を見ながら
みんなで歓談タイム。
鳥が、大事な卵を守る、温める、そのために選んだ素材の一つが土。
それはときに巣の構造として、ときに暖かさ、あるいは涼しさを
司るものとして。
そして卵を守るクッションとして。
そこから、土の魅力や、その土を使った土壁の家のこと、
人に取って快適な家ってどんな家?
そして、子育てのこと、地域のコミュニティのことまで
話しは広がり、あっという間に時間が過ぎて行きました。
先生のご専門であるバウビオロギーとは、家を工業製品ではなく、
住む人を守るもの、人に寄り添うものとして捉え直す考え方。
そのためには安全な素材であることだけでなく、
生き物としての人と調和する素材であることもとても大切。
そういう意味で、夏でも冬でも同じ一定の温度、
ボタン一つでコントロール可能、という家は、
完璧すぎて、もっとゆらぎのある生き物としての人には
そぐわないと先生はおっしゃいます。
柔軟性があり、人がその素性を完全に理解できて、
目に見える形でそこに存在する、身近な素材である木と土の家。
なんだかとてもほっとするなぁと感じたハヤシでした(^_^)