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アトリエDEF通信

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構造と空間

漆戸
関東営業所

廃墟を美しく思うことがあります。

 

かつて人に利用されていた様子がはぎとられ、

より、構造物として純粋に感じられ、その様が、すごく好きです。

そういった意味では、建て方の日に現れる、木組みの形も同様なのだと思います。

「棟上げまでの家が一番好きだ」

なんていう大工さんの言葉もよく耳にします。

改修工事でも、内装をはぎ取った際に現れる、建物本来の様子が、私には格好よく見えます。

また、空間デザインの一つの指標として、構造形態と内部空間の一致、という考えがあります。

 

家の構造のカタチがそのまま室内にも表れている様に、一つの居心地の良さがあります。

例えば、デフの家は、吹き抜けがあり、屋根勾配なりに天井が張られ、外から見た家のカタチと、室内から見た家のカタチが、ほぼ同じになります。

張りぼてやごまかしのない、純粋な形に対する安心感のようなものが、居心地の良さに繋がっているのではないかと、私は、考えております。

 

一方で、現代のデザインの潮流として、フラットな空間、というものもあります。

天井が床と同じく平らで、そのまま外部と接続するような、均質で禁欲的な空間は、美術館等の公共施設で、よく目にするかもしれません。

(長野県信濃美術館・東山魁夷館/谷口吉生)

そういった居心地の良さも、もちろん、あるかと思います。

デフでは、雨に対して素直な形である、切り妻屋根や片流れ屋根の家が多いため、そういったフラットな空間、というのはなかなかお目にはかかれません。

 

しかし、今回、埼玉県所沢市で行ったマンションの一室の改修工事では、そのフラットな空間が実現しました。

元の構造は鉄骨造。

簡単に言うと、鉄骨で作ったジャングルジムにALCというコンクリートのパネルで、四角い豆腐みたいな家をいくつもはめ込んだような作りです。

今回はその四角い豆腐の中に、デフの自然素材を用いての改修です。

自然素材を使ったフラットな空間。

そこには自然素材の持つ、ある意味ではムラのような、手仕事や素材の風合いがあります。

 

構造的に嘘のない均質なフラットな空間でありつつも、自然素材と手仕事のもつ多様なムラのようなものも相まって、とても素敵な雰囲気だと思います。

そんな改修工事の見学会があります。

 

《埼玉》マンションのリノベーション完成見学会

よろしければぜひお越しください。

 

 

長々と格好つけた文章を書いてしまいましたが、私がこの改修工事でしたことと言えば、材料を担いで3階の階段を200往復ほどしたぐらいです。工事部の漆戸でした。

 

 

 

 

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