八ヶ岳の風~出来上がったら見えない所。
- Series
- アトリエDEF
- 八ヶ岳営業所
茅野市・メルヘン街道沿いにあるDEFの現場です。
今日は雲がかかって見えなかったけど、晴れたら蓼科山から連なる八ヶ岳連峰が
きもちよく望める、とっても景色の良い場所に建つ家。
12月の上棟式から、4か月。だいぶお家のカタチになっています。
今日は大工さんと左官屋さんのダブル体制で工事が進められていました!
玄関の前にあるのは、おもちゃの車…ではなく、左官屋さんが外に置いた土壁の土を、室内に運び込むための機械!カラフルポップくん。かわいい~◎
ロートみたいなところに土を入れると吸い込んでくれて、長いホースを伝って欲しい所まで押し運んでくれます!土壁の土、1軒分だけでだいたい4㎥の量になるのだから(すごい量だ!)こういう機械は重宝しますね。
カラフルポップくんが運ぶ土は、2階に届けられていました。
左官の清住さんと宮下さんが、すい~すい~っと土壁を塗っていました◎
おや。土壁の現場の中に、わらが。
別に現場で納豆を作ってお昼に食べているわけではありませんよ。
このわらは、清住左官が、左官業の傍ら、田んぼで育てたお米のわら◎
それを、こんなふうに、塗った土の上に鏝(コテ)で押し当てていました。
今塗っているのは、土壁の中でも「荒壁(あらかべ)土」という土で、仕上げに塗る「中塗り土」のベースになる部分。(土壁は2種類の土を塗ります◎)
こうしてわらを押し当てることで、完成した表面に割れが出ないようにしているんだそうです。出来上がったら見えない部分。だからこそ丁寧に。
そして、また、土でうめる。
なんかいも、なんかいも、荒壁土を塗り重ねて、これでもまだ下地です。
こうして左官屋さんの仕事を見ていると、DEFの壁の中身がよくわかります。
木・土・藁・土・藁・土・・・。それをひたすら手作業で進める。
ほんとうに、自然素材と人の手で出来ているんだな~っと改めて実感しました^^
そんなころ、大工の田宮棟梁は、階段を作っていました。
ノミとゲンノウで、柱をくりぬき、そこに階段の板をはめこむ途中。
大工と左官。それぞれの手仕事の連続で、DEFの家が出来上がっていきます。
完成したら見えなくなってしまうところにかける時間は、とても長いものだと思います。
でも、見えなくなってしまうところだからこそ、大事。
簡単には直せない場所だからこそ、丁寧に、繊細に。
いつお邪魔しても、自然素材の匂いしかないDEFの現場は
職人さんの気概に満ちています。
◎おまけ◎
先日のお味噌作り会の朝。
13kgの大豆を煮ようと、7時に事務所に来たら、朝日とご対面しました。
霜が降りて白くなった地面に、朝日が届く時が、すきです。
もふもふの実。あたたかそう。
yosssy