コウヤマキの風呂フタ
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先日わが家の風呂フタを大工さんに作ってもらいました。
木はコウヤマキ(高野槙)で作りました。
コウヤマキは木曽五木の1つで水に非常に強く朽ちにくい木として
有名な木です。
水に強いと皆さんご存知のヒノキよりコウヤマキは水に強いんです。
今回風呂フタに使ったコウヤマキ、実は・・・
私の家で庭木として育てていた木なんです。
数年前から少し元気がなくなって来て枯れそうだったので
去年やむなく伐採しました。
父に聞いたところ、父が子供の頃に既に4~5m位あったそうなので
樹齢は多分80年~90年位だと思います。
このまま捨ててしまうのはもったいないし、
何かに使えないかなぁと思っていたところ・・・
使っていたジャバラの風呂フタがちょうど壊れたので、
材木屋さんに製材してもらい大工さんに作ってもらいました。
庭木なので枝も多く節だらけですが、年数が経っているので
結構目が積まっています。
枯れている部分があったので
大工さんには苦労をかけてしまいましたが、
この風呂フタのおかげで今はコウヤマキの香りがする
癒されるお風呂になりました。
昔は近くの山から木を伐りだして家を建てました。
家にも同じ環境で育った木が一番適しています。
しかし今は使いたくても、手入れや山道の整備がなされていなく
搬出が非常に困難で、自分(地域)の山の木を使うことはほとんど
なくなっているのが現状です。
自分の山の木であれば木はただですが、伐採搬出費用をたすと
他で買ってきたほうが安くなってしまいます。
外国産材もその1つで、石油(重油)をどんどん消費して日本まで運んできて
どうして国産材より安いのか。
とても不思議な事です。
国産材の需要をもっと増やしていかないと解決しません。
だから私たちは国産の木材を使用します。
やはり家も地産地消で作るべきだし、
それが循環する暮らしのひとつだと思っています。
スケールは小さいですが
そんな事を感じながら風呂フタを作ってみました。
kondo