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アトリエDEF通信

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循環の家ができるまで~その⑤断熱材「ウールブレス」

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すっかりご無沙汰してしまった「循環の家ができるまで」です。
その間何をしてたかというと、エコラの間伐作業に参加したり、
下社の御柱に参加したり・・・
(御柱の話はまたブログにUPしたいと思います)
さて、今回は羊毛断熱材です。
DSCF5760.jpg
そもそも断熱とは何か?ということですが、
物質にはそれぞれ熱伝導率というものがあります。
たとえば陶磁器の湯飲み茶わんよりも
金属のマグカップの方が熱いお茶を注いだときすぐに
熱くなりますよね。
熱伝導率が高いということは、その分熱が奪われている、
と考えることができます。
つまり、お茶の温度が湯飲みに伝わって湯のみが熱くなった分、
中のお茶の温度が冷めた、ということになります。
さて、マニアックな話が続いていますが、
まず熱伝導の話の後は、今度は断熱の話です。
簡単に言ってしまうと、熱伝導率が低いものを持ってきて、
それで覆うと中の熱が逃げにくい、ということになります。
では、熱伝導率が低いものは何か?
実は空気が低いんですね。
熱が伝わるのは、分子と分子が触れ合ったときに伝わります。
つまり、気体より液体、液体より固体の方が
より分子同士が触れ合っているため、どんどん熱が伝わります。
待て待て、外でいくら火を焚いても火の回りしか
暖かくないじゃないか!
そうなんです。空気の熱伝導率は低いのですが、空気は
それ自体が対流してしまうので、暖かい空気がどんどん移動
してしまいます。
で、ようやく羊毛の話です。
羊毛で断熱するということは、空気自体を固定し対流を
起こさないようにすることで断熱を行っています。
繊維自体の目が細かい方がより空気が動きづらくなり、
断熱効果が高まります。
(羽毛布団やダウンジャケットも同じ原理です)
また、ここでも大事なのはその断熱材がどのように
施工されているか、です。いくら断熱性能が高いものでも
隙間があってはそこから空気が動いてしまい、断熱性能が
著しく低下します。
DSCF5762.jpg
その点羊毛はやわらかく、グラスウールのようにちくちく
しないため、手で隙間に入れ込んでいくことができます。
また、羊毛自体に調湿効果があるため、表面に結露を起こして
だんだんずり落ちてくる、ということが非常に起きにくい素材です。
DSCF5763.jpg
環境にやさしい天然素材は、ここでもまた、人間にやさしい
優れた素材であった、というお話でした。
ハヤシ

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