アトリエDEF通信

軽井沢・御代田エリアで何かとお世話になっている、御代田町のＮさま邸を再訪しました。私が初めてＮさま邸を訪問したのは２月のこと。その美しい佇まいはブログ等で随時ご紹介してきましたが、今回は「竣工撮影が終わっていないよ！」ということで、インテリア等の不足する素材を撮影してきました。いつも笑顔でお迎えしてくださるＮさま。ゆっくりお話ししたいところですが、今日はカメラマンモードでサクサクと撮り収めていきます。

まずは玄関から。建具職人特製のドアが凛と鎮座しています。美しい木目が天地方向に連なり、両側の縦スリット窓からは適度な明かりが取り込まれています。家族やお客さまをお迎えする玄関口として、足を踏み入れただけで穏やかな気持ちになれる場所です。下駄箱収納も十分な容量を確保しており、シューズの目隠しに引き戸を設けることで、よりスッキリとした空間を演出していますね。

玄関とリビングの仕切り戸にも注目です。アトリエデフの玄関仕切り戸で良く見かける仕様は、横スリット窓を連ねた片引戸ですが、Ｎさま邸ではガラスの占有面積が大きめの両開き戸を採用しています。リビングからの採光が玄関に直接届くのはもちろんのこと、帰宅した際にはリビングの風景をダイレクトに感じ取ることができます。

広々としたリビングは、薪ストーブを中心に構成されています。写真はリビング西側のエリア。ソファーでゆったりと寛ぎながら映画や読書を楽しめます。大きな窓からは浅間山麓の深緑が贅沢に飛び込んできます。もう週末は何も考えずに、好きな音楽でも聴きながら、コーヒーを楽しむしかないでしょう。

リビング右手の階段奥には、なんと奥さまのアトリエがあります。視界にドンと入り込んでくる大きな機織り機は、奥さまのイメージをカタチにしてくれる大切な相棒。色とりどりの作品がここから誕生していきます。お茶の時間に出てくるコースターや、リビングで見かける装飾品は、奥さまの手づくりだったりするのですよ。

転じてコチラは、リビング東側のエリアに位置するダイニングキッチン。優しい赤みを帯びた木製キッチンは、広葉樹の桜で造られたアトリエデフのオリジナルキッチンです。広々としたシンクには、使い勝手の良い水栓がキラリと存在感を放ちます。水栓の大きなアールは、意匠と機能を両立させた優れもの。詳しくは別の機会で触れることにしましょう。キッチンカウンターの向こう側には、ダイニングテーブルが段違いで設置されており、配膳におけるリニアな導線が確保されています。

グリル側の天板はクルミを用いています。そして、グリル周辺の壁面はステンレス板で囲んで収める事例が多いですが、このようにお好みのデザインでタイル張りとすることも可能です。キッチンに立って、ふと向こう側を眺める小窓も嬉しいアイテム。Ｎさま邸では、アースオーブン付きの薪小屋を眺めることができます。

キッチン奥にあるパントリーと玄関に挟まれた通路は、お手洗いや洗面など、水回りへのアプローチになっています。そうそう、左壁面の横スリット窓は、奥さまのご提案で工事中に設置が決まったものなんだとか。確かに！あるかないかで印象はだいぶ変わってきますよね。少し長いアプローチの先には、これまた可愛い洗面台が潜んでいます。

ココでオヂサンは叫びます、「ちょーカワイイね！」と。円形のボールに、円形の鏡、そしてその直上には（写っていないけど）小淵沢にある森の工房「葉音」さんの照明が設置されています。壁面も全面塗り壁とせずに、クリスタル調のタイルを敷き詰めている点も見逃せません。前述のキッチン周りもそうですが、オーナーさまそれぞれに、色々な意匠を厳選して採用していることを感じられます。だから、家づくりは楽しいのですよね！！

そんな訳で、話し出したら止まらなくなるＮさま邸。２階にある大開口展望風呂にも触れたいところですが、そろそろお腹が空いてきました。Ｎさま邸の魅力を、まだ半分程度しかご紹介できていませんが、今日はここら辺で締めたいと思います。また遊びに行かせてください。いつもありがとうございます！！