木と土 そして火
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今日は比較的あたたかな一日でした。
が、雨が降ったり時折風が強く吹いたり、
雲に覆われた空はどんよりとしていました。
こんな日はミーティング日和です。
八ヶ岳の循環の家では男だけのミーティング。
朝からみっちり4時間。
濃い内容でした。
さて、我社のつくる家は少しづつ進化してきました。
安全性を追求し、素材の化学物質排除、森を守り育てるための
国産材利用、職人さんたちの技術を守り伝える施工、
シンプルな外観かつ家をしっかり守るデザイン・・・。
そしてここ数年力を入れてきたのが土壁。
土壁は断熱性能を上げるためにその施工方法は工夫がしてあり、
昔からの土壁とは少し違う部分があります。
私達は「現代版土壁」と呼ぶことにしました。
土の可能性を知るために、土だけでつくるかまどを作ってみました。
もうたくさん作りました。
どこにでもある土ですが、建材となる土(粘土)はなんでも良いというわけにいきません。
そして良い土は入手が困難です。壁土を扱っている業者がもう残っていないからです。
壁を塗ってくれるのは当然左官屋さん。でも最近は土壁の仕事がないので、いろいろな場面で
意見が食い違います。もちろんコストも難題です。
木と土に囲まれた空間。
一度知ってしまうと、そのなんとも言えない空気感が
忘れられなくなります。
会議の話題は今後「現代版土壁」をどうしていくか?ということに及びました。
続けるのか否か。
いろいろな意見が出ましたが、やめるというスタッフはいません。
土の入手やその他諸々、更に進化させようとういうところで、
かまどご飯が炊けました。
今日はカレーです。
そして循環の家の隣の畑には、ダンプに乗った土がやって来ました。
何回もやって来るようです。
冬の間お休みの畑は、土のストックスペースに変わっていました。
多くの皆さんに、木と土の家を知っていただきたいと思います。
そこには私達が忘れてしまった大事なものがあると思います。
そして、そこで焚く火は本当に暖かく体をあたためてくれます。
世の中が合理的になり、お金が中心になり、身を置く場所はどこも
冷たい空間になってしまいました。
人間が人間らしく暮らしていける場所をたくさんつくっていこう!
と思います。
kojima