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アトリエDEF通信

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燕雀安んぞ、

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アトリエDEF
八ヶ岳営業所

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春先にやってきたツバメが産んだ子供たちも、巣立つ頃になりました。
夏真っ盛りですね。

 

この夏が終わる頃にはツバメたちが南に去ってしまうのだと思うと、
いつまでも暑いままでもいいかな、なんて。

 

 

古くから益鳥として大切にされてきたツバメですが、

近年、目にすることが減ってきたように思うのは僕だけでしょうか。
そういえば、スズメもあんまり見なくなったなぁ、なんて思うことも多いです。

気のせいで済ましてしまってはよくないような気もします。

 

 

さてさてところが、このツバメさんたちの写真を撮った川上村で改修中の古民家、

とってもツバメが多いのです。

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多いのです!

 

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明らかに周囲の家よりツバメの多いこのお宅。

現場の中にもひゅんひゅんツバメが飛び込んできます。
大工さんにお話を聞いても、こんな現場は今まで無かったそうです。

 

「これだけツバメがいるからねぇ、この家にはきっといいことがあるよぉ。」

 

と、うれしそうに話してくださるお施主様のお母様。

 

そんな意向もあり、現場では職人さんたちがなるべくツバメさんたちに気を使いながら、
巣を壊さないようにやさしくお仕事を進めてくださっています。

 

もしこれが一度家を壊して、更地にしてから行う新築工事だったら、
そんな必要もなかったのでしょうか。

でもそうすると、ツバメのお家も根こそぎ奪ってしまうことなっていたのかもしれません。

 

古民家を改修して使い続けることは、その周辺の生態系や環境の保全にも、
繋がっているのかもしれないですね。

 

そういえばこの前、韮崎の現場で、
左官屋さんがこんなことを話してくださいました。

「ツバメは賢いぞー。土壁で巣を作った後、ちゃんと乾燥してから巣に戻ってく。」
「ツバメは土壁の家づくりがうまいぞー」

 

ツバメの巣作りと、DEFでの人間の巣作りは、どこか共通点があるようです。

そんな似通った自然素材の家作りだからこそ、
多くのツバメがこの改修中の古民家に集まってくるのかも知れませんね。

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これは古民家既存の土壁。確かにツバメの巣と似ているような気がします。

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こちらは新しく作られるモイスの壁。
モイスはDEFで使っている面材で、そのまま土に還して肥料にもできるような素材です。
性質としては木材と土壁に近いものです。詳しくはこちら

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古い昔のままの素材に、DEFの新しい自然素材が加わっていきます。

 

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長い年月を経た古材と新しい板材のコントラスト。
時間をかけて馴染んでいくのでしょう。

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フローリングの下に敷かれた羊毛断熱材。
古い家づくりにはなかった知恵がプラスされます

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こうして改修される古民家は、新旧の入り混じった、
多様性に富んだ豊かな空間になりつつあるようです。

古くから継承される空間と、それに寄り添うような新しい自然素材。

その居心地の良さをツバメたちは感じ取っているのかもしれません。

体の小さなツバメのような生き物の方が、
そういったところには敏感なのでしょうか。
大きな体をした私達ですが、ツバメたちのような小さな生き物たちを見習って、
志を持った家作り・環境づくりができたらいいですね。

 

ではでは、ツバメのように早く成長してくれないかなぁと、

吉岡さんによくぼやかれる工事部の漆戸航でした。

 

 

 

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