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八ヶ岳の風~羊毛断熱材と設計勉強会。
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茅野市で建築中の、K様邸の現場にお邪魔しました。
現場では、羊毛断熱材の充填が行われていました。
DEFのお家の断熱材は、羊毛。その名の通り、ニュージーランドからやってきた
ひつじの毛であります。それを、壁、天井、基礎と、外気と接する内壁にはっていきます。
天井はこれから。まだ棟木や登り梁が見えていて、木の存在感と迫力のある2階。
南側のサッシに立って、基礎の中をのぞく。
ベタ基礎と、フォレストボードが見えています。
それから、窓側のふわふわしている白いもの。これが羊毛であります。
外気と接する基礎の内周部にはっています。
南側の壁。
まだ全部留めきれていないので、ぼよ~~んと、羊毛がふくらんでいます。
このふわふわを、柱と柱の間に、びっちりと留めていくのであります。
筋かいの隙間。ほそ~い隙間でも、縦横無尽に手で伸ばせるふわふわ羊毛なら、
このとおりであります!湿気を含んで重くなっても、重力で落ちてしまわないように
かなりしっかり、丁寧に、留められていました。
なによりも、グラスウールなど化学繊維と違い、
羊毛は触っていても、施工していても、繊維を吸い込むことがないから
からだがラクなのがいいよね~、と棟梁の巾さんが教えてくれました。
たしかに、これなら、ふわふわ。うれしいかも。
実際、循環の家の座布団にも使っています!
NHKラジオに時折くすくす笑いながら、仕事をする巾さん。
この日は、土間とリビングを仕切る「框」(かまち)を取り付けていました。
削って、刻んで、あわせて。はずして、また調整して、あわせて。
丁寧に、丁寧に。微調整の連続で、大きな一棟の家が出来ていきます。
現場から帰ってきてみると、なにやら真剣な空気が漂う、循環の家。
関東や上田からも設計スタッフが集合していて、外部講師の方を囲んで
勉強会をしていました。
テーマは、2020年に義務化される、新築住宅の省エネ基準について。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、来る2020年には「政府が定めた、一定の省エネ基準に適合していないと、全ての住宅が新築できない」ことになる模様…。
政府の考える「省エネ」と、
DEFが大切にしている「安心安全で、土に還る家づくり。豊かな暮らし」。
そこの間には、どうやら様々なギャップがあるようです。
おにぎりをほおばるでめちゃんも、この表情。
住む人に、作り手に、地域の方に、自然環境に。
みんなに安心で安全なDEFの家を作り、これから先も作り続けていくために。
大工も、設計も、みんなが真剣です。
yosssy