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山への恩返し―くりこまくんえんで気づいたこと―
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- 軽井沢・佐久オフィス
こんにちは。
八ヶ岳のおーです^^
先月半ばに、アトリエDEF社員総勢31人で宮城県栗原市のくりこまくんえんへ2泊3日の社員研修に行ってきました。
DEFがつくるお家では、くりこまくんえんの木材を使わせてもらっています。山から木を伐採し、燻煙処理をして乾燥させ、製材するまでの過程を初日に見せていただきました。
作業場を見せていただき、すごく感激したことがあります。それは、伐採した木の隅々まで使い切る努力をされていること。宮城の山から切り出した木々をまずは天日で乾燥させ、木の皮を剥ぐと荒削りされた木肌姿の丸太に。そこから、木取したパーツごとで切り出し、煙で燻されます。更に天然乾燥し、キレイに製材されて出荷されます。
さて、この過程で何度が木を切ったり削ったりするので、木屑や端材がたくさんでてます。そして木の皮も。本来捨ててしまうものですが、くりこまくんえんではこれらを使って、ペレット燃料を作ったり、燻煙処理の燃料にしたりしています。そしてさらにさらに、燻煙処理の際にでる煙で木酢液も作っているそう。
食について、野菜やお肉、お魚などの食材をできるだけ余すなく使ところうことは「植物や動物のいのちをいただいている」ことへの感謝につながるかなと日頃想いながら、ご飯を作ったり食べたりしていましたが、木や森も同じなのかもしれないと思いました。
山や大地の恵みを大切に使わせていただく。
そのことへの感謝と思いやりの心で、森を整備する。木を植える。環境を守る。
そう考えていて、何かがストンと落ちました。循環してるんだなぁ。自然と人も。あぁ、大切にしなきゃなって。
その翌日は、栗駒の山へ。DEFとくりこまくんえんの社員みんなで「山への恩返し」をしに行きました。
みんなカッパを着て、鎌や手のこ、草払い機を携え、いざ山の中へ。植林した杉のまわりは雑草が生い茂り、植物の蔦がまきついていて、杉の成長を妨げていました。
また、節の少ない立派な杉になるよう下の方の枝を切り落とします。これを枝打ちと言うそう。
それぞれに黙々と作業・・・思った以上の暑さにみんな汗だくになりながらも、一生懸命森の整備をしました。
木を使って家をつくる工務店として、山や木々への感謝の気持ちを持って、手を動かすと自然と熱が入ったのか、作業は思ったよりも早く終わりました。
作業後にはみんなで記念写真(撮影:ちかちゃん)
作業後は、10年前に植樹したまま、まだ整備していない山をみんなで見に行くことに。来年の課題が、そこにはありました。
まだまだ、人の手で整備しなければいけない山は、たくさんあります。植樹したまま、放置されてしまった山も。いろんな理由で、人が手を入れられなくなった山もあると思います。
やれることを一つ一つ確実に。わたしたちも大きな力じゃないかもしれないけど、誠意と感謝を持って、これからも山の整備を続けていきます。わたしも、もっと知識を身に付けて、いろんな発見の中で成長した自分で、来年またこの栗駒の山に戻ってきたいと思いました。
山での出来事は、本当にたくさん自分を成長させてくれていると実感した、この研修。くりこまくんえんさん、三日間ありがとうございました!
これからもがんばるぞー!
Oh-!