yatsugatake
八ヶ岳の風~大地再生の庭づくり
- アトリエDEF
- 八ヶ岳営業所
東京から原村へ、週末移住をされているTさんのお家
「森と佇む家」で外構工事がはじまっています。
スムーズかつ美しい重機さばきを見せてくれていたのは
DEFの八ヶ岳営業所や、「山と紡ぐ家」のお庭も作ってくれた、
アートランドの赤尾さん。
今日もトレードマークの麦わら帽子と笑顔がすてきです◎
通りから家に向かって下がる傾斜を利用して、段々畑のような木の畑を
作る計画◎お庭の土を掘り、そこから出てきた石をひとつずつ手で
積み重ねていました。
水の波紋のような、流れる風やひだまりのような。
自然の恵みをおもう、流線型の美しい庭づくり◎
まずは、地面に埋まっていた、もともとあった切り株を取り除くことから。
お二人は、赤尾さんの息子さん!親子兄弟で息の合った作業が続きます。
空気に触れることなく、地面に埋まってしまっていた切り株は
土の中で腐り、土の色と匂いを変えてしまうほどになっていたそう。
掘り出された根っこを嗅いでみると、確かに腐ったような匂い…
こうして地面の中で腐ると、植物にとって有害なガスが地中で発生し、
それがその地だけではなく、繋がっている森の木も枯らしてしまうんだ
そうです。だから、原因となる根っこを取り除き、それから地面の中
にも空気と水の循環を生み出すことが大事なんだそうです。
掘り返して出てきた石は、石積みにするだけではなく、
敷地にいくつか大きな穴をあけて、そこに埋めていました。
(中央にあるのが、石で埋めた穴。地中の空気の通り道)
お家の前には、鉄平石を埋めた、暗渠(あんきょ)排水。
山の上や道のほうから流れてきた水の通り道です。
恵みの水が、淀むことなく流れていきますように。
赤尾さん親子が作っていたお庭は、住む人、それから地域の人の
目や心を癒すだけではなく、この地とそこにつながる自然を守る
ことにもなっているんだなぁ。
赤尾さんのトラックのことば。
愛知県の石垣の里 外泊(そとどまり)のおばあちゃんの言葉。
赤尾さんはこの言葉が気に入って、使わせてください!と
直断判したそうです。
家づくり。地面を掘り返し、コンクリートをうち、たくさんの木や
資源を頂く家づくり。その土地の生態系にも影響を与えることだから
どんな家を建てるかも大切なことだけど、建ててから、そこでどんな
暮らしをしていくのかが、もっと大事なことのように思いました。
自然の一部として、他の迷惑にならないように。
こつこつと、できることをやっていきたい!と思いました。
yosssy