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DEFだより~小谷村大網 「くらして」「火祭り」を訪ねて~
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こんにちは。
山梨営業所の中森です。
2/14~15、DEF社員一同で、長野県の北部、新潟県との県境に位置する、
小谷村の大網集落へ行ってきました。
とても素晴らしい体験ができましたので、皆様にお伝えしたいと思います◎
どれだけ充実した時間だったかは、この集合写真でお分かりいただける
でしょう!
集合写真の後ろに写る「つちのいえ」。
ここが、今回の宿泊場所でした。
つちのいえは、「くらして」さんが運営されている施設。
今回の社員研修の目的のひとつは、「くらして」さんが実施されている、
さまざまな取り組みを学ぶことにありました。
~「くらして」さんとは~
長野県小谷村大網集落にある暮らしの知恵や技術、伝統を受け継ぎな
がら、田畑を耕し、山に入り、家を守り、この場所を次ぎに繋げていく
ことを目指してくらしてらっしゃる、前田さん・北村さん一家のこと。
山仕事/炭焼/猟/米作り/農/とちもち/木工 etc
まずは、「くらして」さんのこと、「DEF」のこと、「パタゴニア」
さんのこと(なんと!パタゴニアの有志面々も偶然ご一緒だったのです)
を学ぶディスカッションです。
短い時間でしたが、それぞれの活動のことを知ることができました。
共通することは、自然を大切に思い、守り育てていきたいと思って
いること、自身が大切に思う信念に沿って前へ進む意思の強さでしょ
うか。
さてさて、打って変わってお次は食事。
旅の楽しみは食べ物ですね。
くらしてさんが用意してくれた材料をもとに、みんなで準備です!
とちもち、笹寿司、鍋、猪カツ、各種お漬物等々、お昼・夜・朝と
とても美味しいごはんをいただきました。ご馳走様でした◎
ちなみに、こうしたご飯の材料のほとんどは、くらしてさん自身
が育てたもの、集落のなかで作られたもの、山で採れたきのこ、
猪、などです。
自分たちの暮らしのなかで、手で届くところで得られたものを
なかには、前の家のおばちゃんが作った煮物があったりと、体も
気持ちもほっこりする時間が過ごせました◎
さて、題名にもあげた、今回のメインイベントの「火祭り」につ
いて。
大網の信仰の対象は、「雨飾山」です。
その雨飾山の神様に、厳しい冬が終わり、春が来る節目の頃に、
1年がよりよい年であるようお願いするお祭り、
それが「火祭り」です。
大網に古くから伝わる、この伝統行事を見て・聞いて・過ごして
体験することも、今回の研修の大きな目的の一つ。
18:30.いよいよ祭りの始まりです。
神様を迎える巫女が、神様の使いである鬼によって、運ばれて
いきます。
神様を巫女の持つ火にお呼びするために、巫女の舞や、太鼓の演武等々
神事が執り行われます。
厳かながらも、ダイナミックな立ち振る舞いの数々。
鬼たちは、火を前に、五穀豊穣を願い、喜びの舞を踊り、叫びます。
祭りの最後には、悪霊を焼き払う「どんど焼き」に火が放たれ、
すべてが炎となって、雪降る夜空に消えていきました。
自然とともに生き、自然の恵みを得て、自然から作られる食べ物で
暮らす人々。
それは、土地を守る神様の力添えによるもの。
日々の暮らしが続くこと、変わらないことに感謝し、それがずっと
先まで繋がることを願い、祭りで祈りをささげてきたのだと思います。
自分の拙い知識と語彙では、言葉や文章にするのが難しいのですが、
日本各地で、祭りが大切にされ、いまも綿々と継承され続けている
理由が分かったように思います。
祭りも、くらしの一部。
くらしてさんと火祭り、伝統と文化を大切にすること。
DEFがこだわる、日本の木で作ること、土壁の家、自然素材、
そうしたことも、形は少し違えど、日本に昔からあるモノや技術を
大切にすることです。
とても、学びの多い2日間でした。
くらしての皆様、パタゴニアの皆様、大網の皆様、
本当にありがとうございました!!
以上、鬼役で人生初ふんどしを満喫した中森よりのご報告でした◎