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御代田で土壁ぬりぬり!

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みかみ
上田本社

軽井沢の隣町、御代田町で進む新築工事も終盤に入り始めています。上田モデルハウスと同等の広さ(約40坪)を持つHさま邸は、堂々とした風格を漂わせながら森に佇んでいます。室内では木質繊維断熱材が敷き詰められ、その表面には蓄熱・蓄冷効果でお馴染みの土壁を塗るための準備が進められています。吹き抜けにもシッカリと土壁が塗られるので、土を噛ませる“木ずり”が壁一面に張られているのを確認できます。天井下地も組まれているので、化粧となる羽目板も取り付けられていくことでしょう。

その数日後、早速左官職人さんが現場入りし、2階から土壁塗りに入ってくださいました(その背後では、段取り男・田辺棟梁が木工事を丁寧に進めていて、並行して現場の整理・整頓・清掃も丁寧にやってくださっていました)。外で練った荒壁土をポンプで室内に圧送し、緑色の“船”と呼ばれるトレイにグニュグニュと溜めていきます。荒壁土は藁スサを混ぜ込んで発酵させた土なので、独特の良い匂いがするのと、粘度が高いので少しすくい上げただけでも、なかなかの重量感があるんですよ。

おやおや?カメラが入っていますね。しかも、お施主さまであるHさまご夫妻が来ています!そ~なんです、この日はテレビの取材に合わせて、お施主さまにも土壁を塗っていただこうと、現場に来ていただいちゃいました。優しい笑顔がいつも嬉しい、ベテラン職人のKさんご指導の下、コテを片手に塗り方講座から始まります。「こうして、こうするんですよ」と、“土のすくい方”を優しく教えていただくも、実際にやるとなるとなかなか難しい(笑)。まずは楽しく、塗ってみるところから始めてみましょう!

時折会話をしつつも、無言で集中して土壁を塗り続けます。コテが土を撫でる“サーッ、サーッ”という音が響かせながら、繰り返しの作業の中でコツを掴んでこられたようです。「まさか土壁を塗る機会が訪れるなんてね・・・」。きっとご夫妻でそう思いながら、黙々と塗られていたことと思います。

帰り際に左官屋さんの手道具を眺めていました。道具はこれだけ、あとは“巧みな手さばき”と“絶妙な力加減”で仕上げていると思うと、左官職人が秘める技術力をヒシヒシと感じてしまいます。この後、土壁塗りは2層目となる「中塗り土」を塗り込む作業へ移行します。改めて、多くの職人さんのおかげで家づくりが成り立っていることを感じた1日となりました。

お施主さま、左官職人さん、ありがとうございました。そして池田監督、ラストスパートよろしくお願いします(2025年はこの写真から始まりました。。。)!!

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