循環の家ができるまで~その③建て方
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循環の家ができるまで~その③です。
前回の土台の上に柱や梁を組んでいきます。
この作業を建て方と呼びます。
DEFの家は、「軸組構法」と呼ばれる、柱や梁で家を支える
日本の昔ながらのつくりをしています。
ちなみに、よく耳にする「ツーバイフォー」というものは、
合板などの面材で家を支えるつくりで、「枠組み構法」と
呼ばれます。
木造の軸組み構法では、各部材に、継手・仕口などといわれる、
複雑な加工を施します。
継手とは、部材をつなげてより長くするための接合部分、
仕口は、柱と梁などを垂直に組み合わせるための接合部分です。
左側に「蟻継ぎ」。真中に「金輪継ぎ」。
「いすか継ぎ」。いすか、という鳥のくちばしに似ていること
から名づけられました。
「追い掛け大詮継ぎ」。
「込栓」が見えています。
上の写真のものは、すべて大工さんの手作業での加工で、
どれも高度な技術が必要とされます。
近年はプレカット工場での機械による継手・仕口の加工が
主流となっています。
ただ機械ではここまで複雑な形はつくれませんし、
何より、木一本一本の状態を見ながら、この木はこの柱に、
この木はこっちに、というように適材適所に配置する、
という大工さんの木配り(気配り)はできません。
家をつくるためにさまざな継手や仕口が考案されて、
代々、技術や知恵が継承されてきました。
今ではこうしたつくりが少なくなってきましたが、
DEFでは、このような伝統の技術を用いて安全な
家づくりをしています。
ハヤシ