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シンプルな視点

- 小島真太朗
- 上田本社
日本の山には木がたくさんあるから、
伐ってきて刻んで組み上げて屋根をかけて、
大地を掘り返せば粘土があるから、
それを水で練ってワラを混ぜて
壁に塗る。
これで家づくりの大枠が固まります。
古くからの日本の家の建て方です。今はそういう家づくりはほとんど無くなってしまいました。
建築の素材や材料は意外と近い場所にありますが、それらを採取して加工してつくり上げる技術と職人がどんどん減ってしまいました。
海の向こうから材木や資材が鉾ばれてきたり、石油から生まれる既製品の建材に置き換えられたり、工場生産でできるような家になったりで日本の家づくりはここ数十年で大きく様変わりしています。
国内で採取可能な無垢の素材での家づくりをしていると、意外と強いし暖かいし、いや、ぜんぜん強いし暖かいし美しいなと、知れば知るほどその奥深さみたいなものに引き付けられていきます。
ネットで情報を漁り、知識武装して、数値化して比較して良い悪いを判断したり、複雑に事象を評価したりしてしまいがちな今。毎年のように改定を繰り返しもはや行き過ぎ感さえ感じる建築を取り巻く法律。そんなこんなに縛られて現場はストレスを抱えまくってます。泣・笑
最近は誰かさんが吠えるので関税問題で世界中が右往左往しています。円安が進み日本は高い物資を買わざるを得ない状況。インフレは当然に建築費に影響しています。そしてこのインフレはとまらないとも言われています。
身近なプリミティブな自然素材を使い、それを扱う技術を熟練していく。シンプルな仕組み、思考に回帰していけたらいいなと思うこの頃です。
庭やその辺に勝手に食べるものが毎年生えてきます。
ここ最近は、セリ、フキ、タケノコを採ったり頂いたりしました。
ワラビ、コゴミ、コシアブラあたりは今年は食べ逃しました。
この先は庭の畑の玉ねぎ、にんにくの収穫。
その後にジャガイモとかナス、トマト、キュウリあたりの夏野菜に突入していきます。
当社アトリエデフには都会から多くの移住のお客様をお迎えしていますので、山菜のことや畑での野菜作りのこと地域情報などをお伝えできるように日々励んで参ります。
kojima