yatsugatake
八ヶ岳の風~曲がった杉の木、その故郷。
- アトリエDEF
- 八ヶ岳営業所
先日、ぴらりんのブログでご紹介した、根曲がり杉の皮むき。
現場監督のぴらりんと、DEFの「わくわくさん」事げんきくんと、
とっても楽しそうに皮むきしていたのは、茅野市で建築中のTさんご夫婦!
この日のために、大阪からお越しになった奥様も、小さなヘラで丁寧に作業中。
ただ今基礎工事中のT様邸。
まもなく始まる、建て方工事までに、この木が必要とのこと。
こうして皮をむいて、天日で乾かして、大工さんに刻んでもらいます。
さて、お家のどの部分に使われるかは、現場証拠写真にて、後日お伝え予定◎
根っこ部分が、ぐね~っとまがった、杉の木。
今日は、その根曲がり杉の、ふるさとの森を、ご紹介します。
2月、長野県小谷村、大網集落の森。(懐かしい写真…)
おしりを突出し、雪にうまった私。(カメラまで埋もれずよかった!)
こんなふうに、深く雪が積もり、山の傾斜が厳しい森では、根元部分が
雪の重みで曲がってしまうのです。
まっすぐ伸びない木は、今回の皮むきでわかったように、
工場の機械に通すことができないんです。
それだけじゃなくて、山の地形のせいで搬出が大変だったり、
たくさん積めなかったり、使えない所が出たりと、非効率なことが
色々あって、市場価値が低くなってしまう。。。
その結果、悲しいことに、外国の木が出回る。
日本には、こういう森がたくさんあります。
この木のかたちが、アルファベットの「J」に似ていることから
「Jプロジェクト」。そんなふうに呼んで、この地で暮らす
「くらして」さんとDEFで、こうした眠る日本の木の活用を、
試行錯誤しながら進めています。(これまでのJプロジェクト)
一方、「ええかんじやな~」
と愛おしそうに眺めていた、大阪から移住されるTさん。
「おもしろい家を建てたい」。
そんな大阪的な?ご希望をくれたTさんのお家に、Jの木々がお嫁に行きます。
どんな場所であっても、その自然の一部として、たくましく生きる木。
伐られて家にカタチを変えた後も、一本一本に個性があり、
年月を追うごとに風格が増していくものです。
森に立つ、その美しい姿を忘れないように。出所の全てわかる日本の木と土、
自然の恵みでつくるDEFの家づくりは、森といつまでも繋がります。
そんなDEFの家づくりを、手を汚しながらも一緒に楽しんでくれるTさんに
心から感謝です!
最後にみんなで
「どや~!!」
yosssy