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大注目!土中環境の再生、おもしろいです
- しま
- 山梨営業所
こんにちは!
環と環・湘南オフィスのしまです。
街はきらきら、クリスマスムード全開ですね。
クリスマスに特に思い入れはないのですが、何故だかクリスマスソングには心が躍ります。
有名なクリスマスソングはたくさんありますが、
昔からすきなのは“あわてんぼうのサンタクロース”。
この曲を聴くと無条件にたのしくなっちゃうんですけど、わかる方いますか?
来年は、竹でクリスマスツリーをつくるイベントを企画するぞ!と
いまから意気込んでいます。
みなさんぜひご参加お待ちしていますね🎄
さてさて、
今日のテーマはとっても面白いですよ。
みなさん、こちらの本はご存じでしょうか。
以前おぐっぴーさんが紹介していたので、覚えている方もいるかも?
『土中環境~忘れられた共生のまなざし、蘇る古の枝~』高田宏臣著
この本の著者であり、NPO法人 地球守の代表理事でもある高田宏臣さんを講師にお招きし、
土中環境の社内勉強会を開催しました。
アトリエデフ全社員が参加し、濃~~い一日となりました。
八ヶ岳営業所のぬかるみゾーン。
荷積みのために車が入ると、こうなってしまいます。
しかしこれも、土中環境が改善すればぬかるまなくなるのだそう!
「ここいつもぬかるむなぁ~」という場所、ありますよね。
だけど、もともとそういう場所だったわけではなく、周囲にできた人工物によって土中の水や空気が滞ったことで、ぬかるむ場所になってしまったわけです。
そもそも、自然環境に人間が手を加えることは、昔も今も変わらず行われています。
でもどうして今になって、土砂崩れや森林の荒廃など、
自然環境の劣化が際立って叫ばれるようになったのでしょうか?
高田さんは、古来の自然との向き合い方、先人たちの技や知恵をもとに、
人工物によって壊されてしまった自然の循環を取り戻す方法を教えてくださいました。
古来、人は自然環境の循環の要となる場所を社として祀り、
社寺を建てて、その周辺環境を守り伝えてきました。
「古くから社寺の置かれてきた所や、鎮守の社とされてきた場所は、その集落の環境を豊かに保つための水脈上の要所なのです。その周辺の山はご神体とされ、かつてはひと山全体が鎮守の社としてあてがわれ、守られました。
ところが時代が下り近代以降になると、神仏分離や神社合祀、戦後の拡大造林や林地開発の波などによって、鎮守の社は縮小、あるいは消滅し続けています。
水脈を保つことは環境全体を健康に保つことという本質的な意味が、現代はますます忘れられつつあります。」
―『土中環境』より抜粋
私は本のこの部分を読んで、「もののけ姫だぁ」と思いました。
子どものころサンがだいすきだった私。
森を破壊していく人間たち(タタラ場)を憎し!と思っていましたが、
いまやこの人工物に囲まれた世界で、自分自身がタタラの人たちと同じように
自然環境を破壊しながら暮らしている一人であることを自覚しなければいけません。
現代において、自然環境を破壊せずに暮らすなど無理な話だ!
という気持ちになるのもわかりますが、それに頼もしくもNOを突き付けてくれたのが、
今回の土中環境の勉強会でした。
温故知新。
土中環境の再生は奥が深いです。
最新の技術でもなんでもない、だれでもできる作業なのです。
滞ってしまっている土中の空気と水が、きちんと流れるように少し手助けするだけ。
本来の循環が戻れば、あとは自然と回復していきます。
これをこうすればオーケー!というようなマニュアル的なものではなく、
その土地その地形にあった方法で、再生させていく。
体系的に学び、技術を習得することが必要だと感じました。
毎年のように土砂災害などが発生し、全国で多くの犠牲が払われている昨今。
土中環境の再生は今後ますます重要なテーマになると思います。
気になる方はぜひ本書をチェックしてみてください!
ちなみに、難しいのはちょっと…という方は、より簡単に解説されている本も出ています◎
この、本質的・根本的な環境の再生を、アトリエデフの家づくりにも取り入れていく⁉
素材はすべて土に還るデフの「循環の家」。
これからは素材のみにとどまらず、
家の周りの環境、土中の環境にも配慮し、
住んでいるうちに自然環境もよくなっていく家づくりをめざして!
乞うご期待。
私もたくさん勉強していきたいとおもいます!
今後がますます楽しみです。
それでは、また。
しま