yatsugatake
八ヶ岳の風~ダムネーション上映会を通じて
- アトリエDEF
- 八ヶ岳営業所
今日の八ヶ岳。
わたしはこの山がだいすきで、上から自分の住む場所を眺めるのも、
下からその山肌を見上げたり、成り立ちを想ったり、どちらもだいすきです。
落ち込むことがあっても、この山の潔い姿を見たり、触れたりすると、
清らかだな~、私はちいさなことに囚われているだけだな~、と
自分を振り返ることができます。
これから来る冬は長くて、とっても寒いけれど、こういう場所に
生きているから、それも自然なことだよな、って思います。
山の麓で生きていることが、すごくうれしくて、ここまで運んでくれた
運命に、ありがとう!と叫びたい日もあります。
自分がどんな暮らしをしていても、すでに私はこの景色のなかにいて、
この自然の一部になっているんだ。良くも悪くも関わっているんだ。
それなら、どんなふうにわたしは関わっていきたいか。
そういうことを忘れずに、日々の選択を、しごともくらしも
紡いでいきたいな、と思います。
先日、茅野市民館で「ダムネーション」という映画の上映会を行いました。
この映画は、ダムは自然や人々とどう関わっているのかを知り、
ダムはいるのか、いらないのか。その考え方や目の付け所を、
教えてくれるような映画だと私は思いました。
「渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える」の田口康夫さんに
日本のダムの現状をお話いただきました。
日本には、2700基の貯水ダムがあり、9万基を超える砂防ダムがあるそうです。
それらのなかには老朽化しているものも、期待していた役割を果たせていない
ものあるそうです。
コンクリートの寿命は100年。山も川も、もちろん100年以上。
自然の状態であれば、循環を繰り返しながら、ずっとずっと続いていきます。
何を得るために、何を犠牲にするのか。
その犠牲の大きさや奥行き、意味を、わたしたちはちゃんと理解しているのかな。
思い返せば、最初のスタートは、社長から「ダムネーションやってみる?」と
提案をもらったことでした。
ダムのことよくわかっていない私がやっていいのかな、でも、映画を観て感動して
自然環境のことを考えて、私以外のひとにも見てもらいたいな、と思いました。
ダムへの関わり方のひとつとして、やってみよう。それだけでした。
やることを決めてからは、あっと言う間でした。人に会い、話を聞いて、
話をして。言葉にして伝えきれない思いもたくさんあったけれど、それを
ひろってくれて、応援してくれる人たちにたくさん出逢えました。
おんなじ気持ちを共有できることは、ほんとうに幸せなことだな、と思います。
ひとりではできないことも、みんな集まるとできる。前に進める。
自分の思いに自信がもてる。
ご来場いただいた方の、心の中に、何かひとつでも新しい芽が出ていたら
本当にうれしいです。
ご来場いただいた皆様へ、この上映会に関わり、支えてくださった皆様へ、
心からありがとうございました!!
yosssy