土地と家
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家を建てるのには土地が必要。
多くの人は家を建てるために土地を探します。
これから家を建てようとする人たちはなかなか良い土地に巡り会えず
あちこちさがしまわります。
ずっと住宅建築に関わってきて不思議なこと。
人口は減っていくのに、着工棟数は年々減っているのに、宅地は増え続けていること。
宅地をつくって売っていかないことにはまず、不動産業者が立ち行かなくなります。
そして我々のような建築業者が建築の機会を失います。
農地は減ります。
多くの植物や生き物の居場所がなくなります。
片や、誰も住まない家がどんどん増えています。
数組しか住んでいない集落があります。
そういう建物や集落が、新興住宅地の隣にあったりします。
大きな造成土地に画一的な家が建ち並ぶ風景をみてぞっとすることがあります。
同時期に同世代が家を建て住んでいる古い住宅地は一斉に高齢化が進んでいます。
いつかいっしょに住むはずだった子ども達は帰ってきません。
人口は減り高齢化は進みます。空き家は増えます。
宅地は増えていきます。
自然が減ります。
人口が減れば経済も縮小します。
戦後のような高度成長はちょっと望めないですね。きっと。
既存宅地を宅地として更新できる仕組みを考えていかないと
いけないなと思います。
それには個人の財産の問題や税制の問題、地域のあり方など多岐の
解決が必要になると思います。
が、それに取り組んでいかなければならないこれからの時代じゃないでしょうか?
kojima