御柱の伐採
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いよいよ御柱祭が間近に迫ってきました。
御柱祭って何?って方に簡単に説明しますと、
山から木を切って坂を落として神社に建てる祭りです・・・
説明がそっけなさすぎですね!
こんな光景を見たことある方も多いと思います。
こんな光景も。
やることは説明の通り、非常に原始的といいますか
素朴な祭りなのですが、何せ木が巨大なため、一個一個の
作業がとても大掛かりな一大イベントになってきます。
(ちなみに、御柱祭は平安時代以前から存在しているそうです!)
私は下社の柱の伐採に参加しましたので、その様子を
書こうと思います。
これだけの大木ですので、伐採には周到な準備が必要になります。
樹齢約180年のモミの木に梯子をかけ大工さんが登り、
木を切り倒す際に引っ張るワイヤーをかけます。
下から見ているだけでくらくらしてくるような高い場所での作業です。
しかしさすがは大工さん。危なげなく作業を進めていきます。
私たちの柱の木は急斜面に立っていたため、伐採のための
足場を間伐した木を使ってつくります。
何日間か準備に費やしたのちに、いよいよ伐採本番です。
諏訪大社の神官に鎮目の儀式をしていただいた後、作業に入ります。
チェーンソーは一切使わず人力にて伐採します。
これは巨大なのこぎりで切れ目を入れているところです。
受け口を手斧でつくっています。
そうして作業すること約1時間。
轟音とともに伐倒しました!!
その場で皮をむいて作業完了です。
倒した後で、ふと木があった場所を見上げるとそこには、
ただただ広い空間が広がっていました。
それは、単に大きな木がなくなった、という以上の、
巨大な存在、生命、そういったものがそこからなくなった
そんな無を感じました。
180年の生命をいただいた、悪い言い方をすれば「奪った」
そのことを強烈に痛感しました。
DEFの家づくりでの伐採もそうですが、人間の活動は
自然から生命をいただいて成り立っていると思います。
いただいた命はあだやおろそかにしてはいけない。
感謝の心を忘れてはいけない。
そんなことを感じることができた体験になりました。
ハヤシ