yatsugatake
梅干しの季節
- Series
暑くなったり、強い雨が降ったりと不安定な気候が続きますが、
いかがお過ごしでしょうか。
今日は梅干しのお話しです。
私は毎年6月は「漬物月間」と決めて、さまざまな漬物を仕込む月にしています。
らっきょう、ぬか漬け、梅干し等々。
今日は長年続けている「梅干し」について書いていきますね。
梅干しを漬け始めてから、もう何年経つでしょう・・(遠い目)
25年というと、四半世紀ですね。
梅干しを始めて数年間は減塩8%の梅干しにこだわって作っていました。
梅干しは減塩8%が限界だと梅のお師匠さんから教えられ、1粒1粒丁寧に流水で洗い、
綺麗な布巾で拭き上げて、へたを取って漬け込んでいました。
塩分が8%だと腐りやすいので、全てを清潔にしてホワイトリカーを大量に使いながら作業をしていました。
漬けた後も油断すると白いカビが生えるので、毎日、上からホワイトリカーを吹き付けて消毒するのが日課でした。その当時は減塩にとてもこだわって作っていたのでした。
ところが、あるお医者様から健康のため、梅干しの塩分を基本の18%にしてくださいと言われたのが、20年くらい前でしょうか。
半信半疑で塩分を上げて作って食べるようになってから、家族の体調が目に見えて良くなり、それ以来、我が家は昔ながらの基本の塩分18%で漬けることにしています。(これは個人の感想です)
前置きが長くなりました。
毎年、南高完熟梅を取寄せていましたが、今年はご縁あって福井県若狭市から「紅映梅(べにさしうめ)」を10kg取寄せて漬けてみました。
熟した梅の美しさと家中に漂う梅の香りのかぐわしさ・・
毎年やめられません。
1粒1粒、流水で布巾を使って丁寧に洗います。
綺麗な布巾で拭き上げて、へたを取ります。
へたを取ったところです。
なんと美しい・・・。
塩分を正確にするためには、梅の重さもきちんと量ります。
おお~ジャスト1kg!
塩分は18%なので、180gです。
10kgだと1800gですね。
漬け込みスタート。
10kgといいたいのですが、これで8kgです。
上から重石を乗せて、漬け込み完了!
でもこれで終わりではなく、
梅酢ドリンク、梅酒、梅酵素、梅シロップ・・とまだまだ作りますよ~。
トータルで30kgほど梅を使います。
数日で梅酢が上がり、土用の丑の日あたり晴天が続く日を見計らって、
3日間干すところまで梅しごとは続きます。
(これは昨年のものです。)
梅干しの完成まで、もう少しかかりますが、
その時間こそが梅干しに必要で大切な時間です。
まさに憧れている
「時をためる暮らし」
今日はちよこの梅干しのお話しでした。