新人研修
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3月28日から3日間、栗駒山で新人のための修行が行われました。皆様はじめまして。新人の中島です。建築とは近いようで遠い畑からやってきました。真っ白に近い状態なので、これからがワクワクどきどきです♪
今回はデフ初という新人研修に参加した感想を報告します!
さて、初日はなんたって寝不足な一日でした。朝4時に上田発のため、家を2時半に出ました。いやいや、大変。何しろ初心者マークなので、トラックに相当嫌がられていました。そしてあっという間の8時間で栗駒に到着。ひたすら寝てしまい、近藤さん、三澤さんありがとうございました。
初日は建築材に関する講義。
日本で使われている輸入材のほとんどは違法伐採だと聞いてビックリ!東南アジアの森を食いつぶしているだけかと思いきや、ロシア、アメリカの原生林まで壊しながら我々はのうのうと暮しているのかと思って愕然としました。そして割り箸。99%がmade in chinaで、薬(防腐剤、防火カビ剤etc….)漬けだそうです。そんなの口にしておきながら、除菌天国の日本って良くわからないですね。意識が変わっていかないとダメですよね。
二日目。
朝から栗駒山のブナ林を散策。
初かんじき!顔めがけて雪が襲ってくる中で、かんじきガイドをしてもらいました。ちなみに、かんじきはスノーシューとして、自然ガイド系の観光の中では結構流行ってるみたいです。
白銀のブナ林は、風もつよく粉雪がまっていましたが、美しい世界でした。真っ白な雪の中で寒さに耐えるブナ達は、けなげで力強く見えました。このブナが一年で60万枚もの葉をつけ、それが落ちて水を浄化しているそうです。この森を守ることで水を守る。この考え方は全てに通じることで、実はそれを実践しなければならない社会になってきていると思います。ゴミ分別したってダメなんですよ。必要ないものは作らなければいいという考え方に移行しないと。結局付け焼刃はダメなんですよね。
山から下りてくると、雪景色ではありませんが、雪がふぶいてました。その中材を切り出してくる現場を見学し、その後は別の場所で自らもチェーンソーを使って木を切りました!怖かった。寒かった。山武の皆さんに手伝ってもらいましたが、大変でした。この中を何十本と切っている人の偉大さを感じました。そして、倒木する瞬間の音が忘れられません。悲鳴みたいです。人工林で建築材のためとはいえ、命をとることにはかわりがないのだと改めて感じました。食べ物だけじゃなく、材木にも感謝です。
三日目。
燻煙方法についての講義と製材実習。
乾燥にもさまざまな方法があって、期間や効果についてもそれぞれ違うそうです!燻煙が当たり前だと思っていたので、驚きでした。
製材は、大きなカッターで、皮剥ぎから釜の火入れまでやらせてもらいました。実は二日目にも感じていましたが、機械の力ってすごいです。皮をはぐのだって2分あればできるし、板材、柱材をとるのだって、簡単にできてしまいます。でもそれを操作しているのはやっぱり人間で、作業は楽じゃなさそうです。火入れをした材の中には、私が関わっていたものもあるのであける時を想像すると楽しみです♪
今回の研修では、考え直すことが多かったです。今の暮らしでは食べ物もすむ場所も衣服も当然のようにあります。そして山に関わる仕事や、自然などの厳しさを知らない人がたくさんいます。自分が生きるのに苦労をしている人や死んでいく生き物がいることを知らないといけないなと思いました。そして皆様に感謝です。
今後デフで、研修で感じた想いを生かして生きたいと思います。