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木地師の里を訪ねて
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ここは長野県木曽郡南木曽町(なぎそまち)という岐阜県との県境。近くには昼神温泉や南木曽温泉などがあり、山の中を中央道恵那山トンネルが通る場所です。
谷間を通るR256号を飯田方面から進んで行くと現れる「木地師の里」。その一番最後のお店が「木地屋やまと」さんです。
木地師(きじし)とはろくろを用いてお椀やお盆等の木工品を加工・製造する人のこと。
「木地屋やまと」の小椋さんはお一人で漆塗りまで行い器を仕上げます。
その昔は多くの職人がいてそれぞれ分業制だったとのこと。
一つの器が完成する工程を知ることができました。
漆の器だからこそ、よりお料理が引き立つのですね。
アトリエDEFのかまどご飯を食べるお椀を発見。 そういうことだったのね。
飾っておくのではなく、使い続けてこそその使い心地の良さや耐久性がわかる漆塗り。
陶器や磁器に見えるお茶碗も実は木でできています。
昔、茶人や商人などが旅先でお茶をたてる時に、重たくてすぐ割れる茶碗を持ち歩くより、こちらの方が都合が良かったとのこと。 ここに並んでいるものは美術館級。
本物を作る人は、自分のやっていること以外のいろいろな芸術や技術も学んで、常に今までと違う新しいモノ・時代の変化にあったモノを生み出そうとしています。
自分も見習わなくちゃ。 あれ、この薪ストーブもどこかで見たデザイン。
お茶までたてていただけるとは思ってもみませんでした。
写真では明るいですが、本当はもっと暗い茶室。 心穏やかな気持ちになります。
「練り鉢」これもそば打ちで使ったな。 それで美味しいんだ。
ランプシェードもあるんですよ。 木を透けて通る光がとても素敵でした。
丁寧な仕事が生み出す器やお盆を使うことで、自然と丁寧な暮らしや生き方ができるはずです。
小椋さんとのお話しは自分を見つめ直すとても良い機会になりました。
本物の職人さんと、日本が誇る本物の木の器に出会った一日でした。