kanto
接着剤は使いません
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こんにちハロー
キノです。
事件です!
羊の首がもげました。
長らく倉庫のダンボールの中にしまいこんであったのを発掘して、モデルハウスに持ってきたのですが、経年で接合部分が剥がれてしまいました。
見たところ「にかわ」という天然成分の接着剤でくっついていたようです。
にかわ(膠)…動物の皮や骨を原料にした大昔からある接着剤。牛、うさぎ、魚、鹿などなどそれぞれ性質が異なりますが、基本的にはゼラチン、コラーゲンと同じ成分で、煮立たせてつくります。
なので、ものすごく臭い。苦笑
「オエっ」
木酢液のような匂いがしましたが、本来はもっとすごい刺激臭だとか。
顔をそむけたくなるほどなのでしょうか。
さて、羊さん。
壊れたら修理。基本ですね。
にかわが凝固していたので、まず湯煎。
接合部分に垂らして…
いざ。
あとはハンドパワー。笑
もとい、自然乾燥。
実は、当社は施工に接着剤を使用しません。
使う場合は、このニカワのみ。それでも全くと言っていいほど使いません。
「物と物をくっつけること」は、自然界にはあまり必要とされていないですよね。
むしろ「離れない」状況って、自然界だと厄介なことのほうが多いんじゃないでしょうか。
家づくり、その昔は接着剤なんて使っていませんでした。
このにかわや米糊の他、現代の化学物質の入るような簡単に使える接着剤は存在しなかったですからね。
にかわを作るのも時間がかかりそうですし、その匂いから敬遠されそうですし。
それでも家は建つんです。なんら問題ないのです。
むしろ、そんなものがなかった時代に建てた社寺仏閣のほうが長持ちしています。
そうそう。環境省も「かんたん化学物質ガイド」というものを、マンガ形式で作っています。その中の一つに接着剤のことも書かれています。
→「かんたん化学物質ガイド」のリンクはこちら
http://www.env.go.jp/chemi/communication/guide/
漫画にするくらいですからね。老若男女に広く理解してもらいたいんだな〜と感じます。
「使い方には注意!」「できるだけ人体に入らないように!」というのをものすごく柔らかく言ってくれています。
なぜ?
危ないからです。
なので、当社は使いません。
化学物質は、人体に負荷のかかるものです。
アトピー性皮膚炎やシックハウス症候群、ひいては化学物質過敏症などを引き起こす一因と考えられているからです。
にかわも臭いですが、接着剤のほうが嫌な匂いだと思います。
僕は頭が痛くなるので大嫌いです。
オナラだって、出せば臭いんです。知らんぷりできますが。笑
でも、病気になったら知らんぷりできないですよ。
怪しいものに対して「臭うな…」という言葉があるのもうなづけます。
羊の話題はどこへやら。苦笑
くっつきました〜◎
ではまた!