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群馬だより〜旋盤修行 in 八ヶ岳
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すごい寒波でしたね。今朝(17日(火))、群馬の営業所もこの通り。
今日は太陽も顔を出し、屋根に乗っていた雪が溶けて「ドドドドサっ!」と落ちてきました。
そんな寒波がやってきた13日から16日まで、私キノは八ヶ岳に木工修行に行ってまいりました。すでにoh-!ちゃんがアップしてくれたこのブログでほぼ語られてしまったのですが、こちらも併せてご覧ください。m(_ _)m
この「旋盤」という機械を使い、木椀と木皿を作ってきました↓
電気の力で木を回転させ、そこに彫刻刀のような「バイト(↓)」と呼ぶ刃をあてて削ります。なお、修行ですからバイト代は出ません。出ました、2017年一つ目のオヤジギャグー(T_T)(という言葉自体が死語でしょうか)
ハヤシさんも「大切な人に」と、意味深な言葉を残してお皿を一枚。
この言葉に対し、それ以上深く聞けませんでした。(笑)
成果物からお見せするとこんな具合です↓
横から見た図↓
この丸みの角度を変えることで色々な形になります。その角度の調整が難しい。
それにしても、木目が綺麗◎
紙やすりでサンディング(磨き上げ)をすると、赤ちゃんのお尻のようなツルスベ感♡
というわけで、材が薄い木皿はどうにかうまくいきました。
しかし、木椀はヒジョーに難しい。
回転している木材の内側に刃を当てるものだから、椀の中に削りカスはたまりますし、暗く見づらくなりますし。
材が分厚いので力任せに削ってしまうと、旋盤から木材が外れて弾き飛ばされてしまったり、余計な線がついてしまったり。この拍子にヒビが入ってしまったり。なめてかかるとかなり危険&繊細。
しかし。
最初からうまくいってしまったら面白みがありません。
七転八倒。修行が必要。
頑張ります。
4日間の滞在で作ったもの↓
↑色の濃いものは仕上げに「荏油(えあぶら)」を塗ったものです。荏胡麻の「荏」ですね。もちろん100%天然成分。「安心、安全」はここにも活かします。
大皿と木椀の材は、ヒノキ。右手前の白っぽいお皿も同じヒノキで、これは荏油を塗る前の物。色がぜんぜん違いますね。薄い小さいお皿はスギです。同じスギでも、微妙に色の濃さが違います。
建築端材を薪ストーブの燃料にする、というだけでも無駄のない考えだと思います。
他にも、こうやって姿を変えて、家に使われている木材と同じ木から作られたお皿や箸などの食器と長い間一緒に暮らせたら、それも素敵なことだと思うのです。
一番に思ったのは、そんなお施主様へのプレゼント。
客人:「かわいい木皿ですね。」
施主:「この梁と同じ木材から作られたんですよ。」
客人:「えー!本当ですか?」
施主:「お椀とお箸、湯呑みもあるんです。」
客人:「!!!」
そんなシーンを思いながらの木工修行でした。そんなくらいにまでつなげたいです。この修行の先を。
ちなみに、僕の一番のお気に入りはコレ↓
20センチほどの大皿。大井社長も気に入ってくれたので、血税としてお納めしてきました(笑)もとい、原村の事務所に滞在の間の感謝の気持ちを込めて置いてきました。
次に作るときは、これを超える一枚を作りたいです。
何より、群馬に旋盤を入手しないとなぁ…