yatsugatake
土中を考える
- のじー
- 八ヶ岳営業所
設計部ののじーです。
突然ですが、みなさん。
土の中のことを考えたことはありますか?
私は学生の頃に、建築を勉強しているときに、建物を建てる意義を考えるようになり、土中環境の分野に触れました。土中抜きにして建築はあり得ない。そんな思考になっています。
アトリエデフの家づくりは「木と土」がメインですが、「空気と水」も大切です。今回はそんな土中の空気と水について考えてみたいなと思います。
そもそも、土中環境はどうなっているのか?
簡単に説明します。
土中は、水の流れと空気の流れが存在していて、これらがバランスよく共存することで快適な土中環境が保持されます。しかし我々人間は、自然界と共存することのできないものを多く生産しています。言うなれば、お家も土中環境を乱してしまう要因でもあります。
なので、その乱れてしまう土中環境をなるべく悪くしないように、むしろ良くするために、アトリエデフは家づくりと一緒に土中環境改善の提案として、環境事業部を主体に、自然共生埋設工事というものを始めました。
じめじめした淀んだところを作らない。
畑でたくさんの野菜が育てられるように。
気の流れも良くなるのではないでしょうか。
竹林整備で確保した放置竹を活用して、竹チップや竹炭、割竹を生成し、それらをお家の外周部、深さ30cmくらいにミルフィーユ状に積み重ね、その土地にある枝葉、落ち葉などを混ぜています。
これにより、竹の表面等に菌糸がうまれやすく、菌類から生まれる微生物が誕生します。
菌糸は土中を張り巡らせて空隙を作り、空気や水の流れを確保する働きを見せてくれる他、樹木根が空隙を通ることで、菌糸との連携で土中環境が活性化します。
先日も工事中の現場で社長と環境事業部の植松さんと打ち合わせをしてきました。家の環境に留まらない暮らしづくりをもっともっと提案していきたいです。
そんな興味のあるお客様に出会いたいです。
のじー
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