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自分で切った木で家を建てる ~宮城くりこま伐採ツアー~《後編》
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ここは宮城県栗原市「株式会社くりこまくんえん」さんの宿泊施設。
伐採ツアーの2日目は朝ごはんの後,朝日が差し込むリビングにてスガサマ(仮名)邸の図面のお打ち合わせから始まりました。
実は、スガサマは山梨県北杜市に宿泊施設を併設したレストランを計画中です。山の見える広い敷地でとれた野菜を食べながら、DEFの木のにおいのする建物にお泊り。楽しそうですね!
来年秋の完成を目指して話し合いが進んでおります。このお話しはまた別に機会にご紹介したいと思います。 コンセプトは「紡ぐ」です。暮らしと人。人と人。自然と人。食べ物と人。
オオイしゃちょーも朝から張り切っています。昨日だいぶ酔っていたのに・・・。若い!
山梨県北杜市では来年の夏以降たくさんのアトリエDEFの建物が建築予定です!来年はにぎやかになって、またお正月は大勢のオーナー様ご家族と餅つきとかやりたいな~。
(話は戻って)
その後、本日のメインイベントのため「株式会社くりこまくんえん」さんの工場へ移動!
昨日も一日準備や案内をしてくれたチバさんが、工場を一通りぐるっと紹介してくれました。とても広い敷地。東京ドーム4個分!!(スミマセン適当に言いました。東京ドームで数えたいだけです。)
詳しくはこちらまで。http://www.kurikomakunen.jp/
たくさんの社員の皆さんがそれぞれの持ち場で一生懸命に働いていましたよ。
伐採された木がきれいな一本の柱になるには、大きな機械と大勢の人の手が必要なのですね。工場は機械の音と熱気に満ちていました。
ここでは柱の製材以外にも、床材や造作材など様々な加工もされてます。 屋外には大量の木が積まれ、その太さや樹種によってさまざまなモノに利用されます。
加工後には大量の木くずも出ます。そういったモノはペレットストーブの燃料として使う「ペレット」になります。何十年も生きた木に感謝しながら切らせていただいた訳なので、それを無駄にしないように最後まで使いきりたいものです。
ペレットは猫のトイレの砂としても利用できるんですって。ウチでも使ってみよう。
そしていよいよ、スガサマが昨日切った木が製材されます!
切り口に山で書いた自分の名前もちゃんと確認。 そのまま大きな機械に乗せられました。
真ん中のオレンジのところには、巨大な包帯のようなノコギリがぐるぐる回っています。そこにベテランの作業員が、木を無駄に削らないように木の中心が柱になるように、少しずつ向きや幅を変えて切っていきます。
皮の辺りから少しずつ。 何度も何度も機械を往復させて木を四角に切っていきます。
木目が見えてきました。どんな木目が出るか木によって表情が様々なんですって、ちょっとドキドキしますね。
それより2人共少し離れて下さい。なんか昨日から仲良くなっちゃってる。
スガサマ邸の大黒柱が姿を現しました! 節がほとんどなくてすごくきれいな木目だったと、工場の方が褒めていました。 今回は普通より太い6寸角の柱に仕上げております。
さあ、みんなどいたどいた~! スガサマ邸の柱が通りまーす!
全員の前に現れた柱はどんなかな~?近寄って見てみよう。 期待に胸が膨らみます。
まずは、やっぱり大きな字で名前を書きましょう。 家族の記念なので。
「重た~い!!」全然ぴくりとも動きません。 切ったばかりの柱の表面はびしょびしょなんです。木はこんなにたくさんの水を含んでいるんですね!
根っこから水を吸って一生懸命に生きていたんだな~ってあらためて感じます。
カスミちゃん(仮名)もカワイイ絵を描いてくれました!
年輪の中心がど真ん中の柱。赤い部分は「赤太」と言って、硬くて虫にも食べられづらいところ。そして50歳の木の50歳のところ。
だから、木が太くないと家の柱の表面に赤太は見えてきません。間伐された良い山で育った日本の木で作った柱は、人間が余計な手を加えなくてもそもそも丈夫なんですよね。
これを見ると「真っ白すぎる柱」ってどんな木だったか想像できますよね。
伐採を自ら行い、柱となるまでの過程を目の当たりにしたスガサマご家族。この2日間の思い出は一生心に残るものとなるでしょう。そして、完成した家を大切にしながら豊かな暮らしを育んでいくはずです。
こういう経験を通して、新しい家への信頼と思いやりが生まれてくると思います。
アトリエDEFが正直に家を作ります。どうかいつまでも大切にして下さい!
「この柱はウチのおじいちゃんとおばあちゃんが山で切った木なんだよ」なんて、次の世代にずっと語り継がれしてほしいな~っ、と思うほっしーでした。
皆さん2日間本当にお疲れさまでした!
また、いつか別のご家族とご一緒できることを楽しみにしております。