栗駒伐採ツアー②
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こんばんは。
先週の栗駒伐採ツアーブログの続編として、
2日目の様子をお伝えしていきたいと思います。
この日はお二組の方に伐採を体験していただきました。
この日もまずは木を倒すまえに、
感謝、敬意を込めて二礼二拍手一礼を行います。
この木とともに、ご家族の新たな暮らしもはじまっていきます。
目のまえの木を想い、これからの暮らしをイメージ
されたところで、伐採にはいります。
この日は、くりこまくんえん山林部の
若き木こりさんがサポートしてくれました。
23歳です。頼もしいですね。
受け口の反対側にクサビを打ち込んでいきます。
しかしこの木はなかなか倒れてくれません。
親子で協力しながらクサビを深くいれていきます。
すると・・
想いが通じたように、木は倒れていきました。
その瞬間をとらえた写真です。
たおれた瞬間は、地震のように地面がゆれます。
そのくらいの大迫力です。
倒したあとの切り株。
木の芯がのこって、スッと立ちました。
おもしろいカタチ。
なにやら縁起がよさそうです(^_-)
この日は、木を家の用途にあわせて1番玉、2番玉と
玉切りしてから、大人10人ほどで山から搬出しました。
水分を多く含んでいたからでしょうか、
腰が砕けるかと思うほどの重みでした。
普段から木にふれることはときどきあっても、
原木を伐採したり運んだりする機会はなかなかないですよね。
山の仕事、「林業」を間近でみさせてもらう
良い機会にもなりました。
日本の国土の約7割を占めている森林。
日本人の植林の歴史を見てみると、
なんと室町時代まで遡ることになります。
昔から日本人は山林と密接に関わってきたんですね。
現在では、日本の森林の約4割が人工林となっています。
しかし、戦後の拡大造林によって今、伐採期を迎えている
木が使われなくなってきています。
日本で年間に利用する木材のうち、約7割が海外からくる
輸入材になっているからです。
そうすると、日本の山はだんだん荒廃していき、
水源涵養や温暖化・土砂災害を抑制する機能が損なわれて
いってしまうのです。
私たちの子供や孫の時代に森林資源を残していくには・・・。
今回「山の現場」を見させてもらうことで、
いろいろ学び、考えていくきっかけになりました。
伐採後に、原木が用途にあわせて材木になっていく様子は、
後ほど「製材所編」としてUPしていきます。
宮澤