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冬の軽井沢エリアの暮らしとは?/都会と異なる「寒さ」と「雪」のこと

暮らしのこと
2021.12.25
2021.12.25

東京から北陸新幹線で最短62分(※軽井沢駅の場合。佐久平駅は約70分)とアクセスがよく、都内から最も身近な信州とも言える軽井沢・御代田・佐久エリア。それでも街中とはうって変わり空気はガラッと変わり、自然豊かな風土が広がります。新幹線を利用した二拠点生活の拠点として、さらにコロナ禍によるリモートワークを推進する流れも追い風となり、移住先としてより一層注目を集めるようになりました。

 

そこで気になるのが、観光とは違った「暮らし」の面。このエリアの標高は約700〜1000mと、高原地帯であることは間違いなく、夏は避暑地として涼しさを堪能できる一方、冬の平均気温は都内と比べてグッと下がり厳しい寒さが待っています。移住とは、その地で暮らすこと。特に1年の中でも冬を問題なく越せるかどうかが肝心です。

 

>周辺の浅間山や蓼科山に点在するスキーリゾートや温泉、薪ストーブのある暮らし、澄んだ夜の満天の星空など、冬でしか味わえない魅力はたくさんありますが、今回は実際に軽井沢・御代田・佐久エリアの冬のリアルと、暮らしの知恵に絞ってご紹介します。

 

1年の半年(10月下旬〜4月下旬にかけて)は続く冬。最も寒い時期は−10℃を下回ることも

まず知っておきたいのが1年の半分はほぼ冬であること。期間はざっと10月下旬から4月下旬にかけて。季節として体感できる春と秋は、1ヶ月程度ととても短く、9〜11月の平均最低気温は5〜6℃ほど。お盆開けの8月中旬からグッと気温が下がり秋めいてきます。10月下旬〜11月上旬ともなると少し早い紅葉シーズンを尻目に肌感覚は完全に冬。

 

さらに真冬の平均気温は氷点下を下回り、−10℃を越える最低気温を記録する時期も。標高が比較的低い佐久市へ行くと、軽井沢より2〜3℃ほど平均気温は高いですが、これからご説明する冬の大きな特徴は変わりません。

 

秋になれば朝晩は冷え込み、このタイミングから薪ストーブを焚き始めたりと、暖房が本格的に必要な生活がスタート。この寒さは4月下旬頃まで続くため、家の中で過ごす時間はもちろん、外の気候も知った上の対策が必要になります。

 

寒さゆえ一度降ったらなかなか解けない雪と路面に注意

軽井沢・御代田・佐久エリア全体で見ると、積雪量自体は実はそこまで多くはありません。湿度が都会と比べ低く、30cm以上積もる日はシーズンでも数回あるかどうか。よりカラッとた佐久市では2〜3回程度と積雪はさらに少ないです。「あれ、意外と雪の心配しなくてもOK?」と感じるところですが、ここは慎重に。とにかく気温が低く、一度降った雪はなかなか解けず凍ります。そこでまず気をつけたいのが、スタッドレスタイヤの交換時期と、雪かきです。

「浅間山が3回冠雪すると町に雪が降る」なんて言われる軽井沢。降り始めは早く、11月の後半には雪がチラホラ。うっすら浅間山が雪化粧してるなーと思ったら、いつの間にか初雪。特に日当たりの少ない別荘地が多い軽井沢は、見えない路面凍結(ブラックアイスバーン)に注意しましょう。スタッドレスタイヤの交換が必須なのはこのため。この時期はガソリンスタンドも混み合うため、早め早めの交換を心がけて。

 

そして雪予報の日は、早起きして車と家の出口の雪かきの準備を。フロントガラス用スクレーパーや氷解スプレーなど、便利グッズもあるのでチェックしてみてください。エンジンスターター機能がついた車ならさらに快適。朝出かける前にフロントガラスの氷を解かせるだけでなく、車内も暖めておけるので時間の節約になります。ガレージやカーポートがあれば、より心強いですね。雪用のグッズや薪割り道具も合わせて収納できます。

次は路面について。どのエリアも公道であれば除雪車が入りますが、私道は管理別荘地を除いて基本的には入りません。私道の多くなる森の奥まった立地は注意が必要。冬を越す定住地としてはあまりお勧めではありませんが、周りに暮らす方が多く、協力して除雪できたり、車の轍ができやすいケースであればそこまで心配しなくても大丈夫です。周囲がどのような環境か、冬のことを見越してチェックするのがオススメです。

 

家の断熱対策はしっかりと。メインの暖房はFFファンヒーターか薪ストーブがおすすめ

軽井沢ではオフシーズンの静けさと、澄んだ空気、そして一面に広がる雪景色…長く暮らしている人の中には、「冬が一番好き」と口にするファンも多いです。冬をしっかり味わうには毎日を過ごす家の快適性が重要。そこで、断熱対策と暖房選び、がカギになってきます。

まず断熱対策。家の躯体を覆う断熱材の有無やや二重サッシ(もしくはトリプルサッシ)など、しっかり断熱性能が施されているかどうか。断熱性能が高ければ室内の熱を逃さず、かつ月々の暖房費をローコストに抑えることができます。信州の気候を熟知した工務店選びが大切なのはもちろん、中古や賃貸物件を選ぶ際にも大切なポイントです。築年数の古い物件の場合、リノベーション費用がかかるケースが多いことを知っておきましょう。

 

暖房については様々な種類がありますが、寒冷地でも使えるパワフルなものをと考えると、FF式ファンヒーターと薪ストーブ(もしくはペレットストーブ)の2つがメインになってきます。

 

FF式とは、吸排気口を外に出したファンヒーターのこと。大型かつ、こまめな換気が必要なく長時間運転が可能で寒冷地の暖房として一般的に使われています。設置に初期コストがかかるのと、サイズが大きい分灯油の消費ペースこそ早いですが、ランニングコスト自体は一般的なファンヒーターと変わりません。

薪ストーブは、優しくゆらめく炎をただただ眺めたり、料理を楽しめたり…何より体の芯からしっかり暖めてくれる冬の強い味方です。上手に付き合っていくには、いかに薪を上手に調達できるかどうか。冬の暖房は毎日のこと。それは、薪ストーブも一緒です。薪はホームセンターで購入することもできますが、原木を一から薪割りして薪棚で保管することで大きなコストダウンが可能です。
家を建てる際に伐採で出た木を使ったり、近くの造成現場から譲ってもらったり。また軽井沢には町民であれば、無料で原木を持ち帰れる貯木場があ流ので、上手に活用したいところ。ちなみにこの薪割り、なぜするかというと、薪ストーブに入るよう小さくカットするだけでなく、薪棚に置いて乾燥させるためなんです。

 

切り立ての木は水分が多く、そのままではなかなか燃えてくれません。無理に燃やしても水蒸気やタールが発生し、暖まらないばかりか、煙突を痛めてしまう原因になります。

 

薪ストーブについて詳しい説明はこちらでご紹介していますが、最低半年から2年ほど乾燥させることで、火力があり綺麗に燃え尽きる薪になってくれます。

 

移住初年度に薪ストーブを焚く場合、どうしても購入できる薪を使う必要がありますが、来年の薪の準備も同時に進めていきましょう。ちなみによく、「寒冷地仕様のエアコンはどうですか?」と聞かれることが多いですが、部屋を温めることは確かにできても電気で動かす以上、ランニングコストは上の2つの暖房に比べてどうしても高くなります。床暖房やオイルヒーターなどもありますが、これらはあくまで補助の暖房として捉えておきましょう。

 

冬はやっぱり気持ちいい!暮らしの営みが一つ一つが見える楽しさ

都会に比べて寒さも厳しくて、暖房費もかかる…それでも冬には夏にはない魅力があります。−10℃の寒さも湿気が少なく、ツラいと感じることは意外と少ないです(寒い、というより、痛い、という感じ笑)。静けさも相まって、キリッと澄んだ空気は普段見過ごしていた風景の一つ一つや綺麗な星空をクッキリ映し出してくれます。

 

薪ストーブを焚くことで、その暖かさに自然の力を垣間見たり、森の循環に興味を持つきっかけになったり。ちょっと大変だけど暮らしの営みの一つ一つを実感する毎日です。

 

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