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今年こそ畑をはじめよう!初心者でも簡単にできる「土」と「畝」づくり

暮らしのこと
2024.5.10
2024.5.10

草花の芽吹きや、暖かな日差しなど、日増しに春の訪れが感じられるようになってきました。そろそろ畑や田んぼの準備を始める人も増えてきています。

ベランダや鉢で野菜やハーブを育てたことがあるという方も、せっかくなら、プランター菜園を卒業し、庭で野菜を育ててみるのもおすすめです。少しずつ成長していく野菜を見守り、自分で育てた美味しい野菜が毎日新鮮な食卓に並ぶ喜びを味わえます。しかし、畑つくりは想像以上に知識と労力が必要で、初心者は戸惑うことも多いもの。

そんな初心者の方でも安心して取り組める、畑の「土」と「畝(うね)」づくりのポイントをご紹介します。適切な土作りと畝立てさえできれば、野菜の生育環境が整い、豊かな収穫を望めるはずです。

作業の合間には、のんびりと爽やかな風と心地よい風景を眺めながらリフレッシュできるでしょう。さぁ、今年こそ畑を始めて、自然の恵みに触れてみませんか。

春の畑づくりの準備は土をふかふかにさせることから

春の訪れを感じると、畑を始めたくなる人も多いでしょう。特に寒冷地の軽井沢では、春の準備が重要になります。まず、雪解け後の土を耕して空気を含ませることが大切です。雪解けが遅く、土の温度が低いため、作業のタイミングが重要です。

過湿った土は空気が通りにくく、根の呼吸を妨げてしまうため、まずは凍土が解けるまで待ち、土の状態を確認します。

有機質の堆肥や腐葉土を豊富に混ぜ込み、土をふかふかに耕します。また、この辺りは寒冷地で遅霜の影響や、地温が上がるのが遅いため、発芽までに時間がかかります。

寒冷対策として、透明なビニールでマルチングをするのがおすすめです。

良い畑の土作りのポイントは、土壌の健康と水はけを考えることです。有機物を混ぜ込むことで土の栄養を豊富にし、微生物の活動を促します。畝(うね)を作ることで排水性を良くし、野菜の根がしっかりと育つ環境を整えます。

畝は作物の健全な生育に欠かせない重要な役割を果たします。適切な畝づくりにより、根張りのスペースを確保し、保水性や排水性、地温調節などの機能を備えることができます。畝の種類や作り方は、野菜の品種、栽培時期、土の状態などによって使い分ける必要があります。

高畝は、排水性が良く日射を受けやすいため、水はけの悪い土地や浅い畑に適しています。畝の片側から内側に向かって鍬で土を盛り上げ、反対側も同様に行うことで作ります。

一方、平畝は作業量が少なく土地を有効活用できるため、排水性の良い土地に向いています。堆肥や肥料を混ぜた後、整地するだけで作れます。三角畝や平床畝など、用途に合わせた形状も可能です。また、高畝と平畝の中間的な短冊畝もあります。作業性に優れ、高さは10〜20cm程度の幅60〜180cmの畝で、高畝の作り方に準じて作ります。

いずれの畝も、立てる前に土を十分耕し、苦土石灰や堆肥、肥料を施すことが重要です。作物の生育ステージに合わせて、適切な畝を選び、ていねいに作ることで豊かな収穫が期待できそうです。

春野菜の種まきのタイミングと選びかた

寒冷地では、春野菜の種まきのタイミングが遅れがちです。気温の上昇を待ち、霜の心配がない時期に種まきを行います。初心者には、耐寒性があり管理しやすい野菜がおすすめです。ホウレンソウ、カブ、ダイコンなどの根菜類がおすすめです。葉物野菜では、ミズナ、ハクサイなども寒さに強いです。発芽適温に注意し、適切な深さに種をまきましょう。病害虫に強い品種を選ぶのもポイントです。

病害虫対策も忘れずに

畑では病害虫の被害が心配ですが、予防対策を怠らないことが大切です。ハダニ、アブラムシ、キャベツバエなどの害虫が発生しないよう、定期的な観察と対策が重要です。無農薬栽培は、害虫がつきやすく、雑草が生えやすいため、畑の畝にシートなどをかぶせて虫がつくのを防ぐマルチングが効果的です。

害虫対策の農薬などは、環境に優しい方法から試すと良いでしょう。発病初期に対処すれば被害は最小限に抑えられます。また、はじめから病害虫に強い品種の野菜を選ぶことも有効です。定期的なチェックと対策を行い、問題が発生しないようにしましょう。

春の畑で楽しむ、初心者向けのおすすめ野菜

畑自体が初めて、という方には、初心者が育てやすい野菜を選ぶことがおすすめです。どれから始めたらいいのか分からないという初心者向けのおすすめ野菜をいくつかご紹介します。

・トマト -初心者でも比較的育てやすく、種類も豊富なので選び放題です。収穫時期が長く、おいしい実がたくさんもぎ取れる喜びを味わえます。
・大葉 – 栽培は比較的簡単で、丈夫に育ちます。手間をかけずに収穫を続けられるのが魅力です。香りのよい葉をおひたしや和え物、お味噌汁に使えば味わい深い一品になります。
・ニンジン – 長期間収穫できて保存も簡単で、栽培が比較的容易です。
・サラダ菜 – 種まきから収穫まで早く、スムーズに栽培できます。
・ミズナ – 寒さに強く、早春からよく育つ葉物野菜です。
・ラディッシュ – 発芽から収穫まで短期間で楽しめる根菜類です。
・ホウレンソウ – 寒さに強く、さまざまな料理に使える汎用性の高い野菜です。
・カブ – 根と葉の両方を食べられる栄養たっぷりの野菜で、手軽に育てられます。
・ダイコン – 根菜の中では比較的栽培が簡単で、緑の葉っぱも食用できます。
・枝豆 –背丈が高くならないので管理が楽です。収穫期間が長く、さまざまな料理を楽しめます。

野菜には発芽適温や生育適温があり、適温下でないとうまく成長しないため、その種にとって適した季節に生育することが大切です。

アトリエデフの環境事業チーム「環と環」では、放置されている竹林問題に取り組み、あれた竹林を整備し、多孔質性に優れ、脱臭や浄水、調湿、土壌改良に役立つ『ポーラス竹炭』を生産しています。竹炭は畑に撒くと共生微生物の住処となり、優れた調湿効果で畑をしっかり保水してくれ、作物が驚くほど良く育ちます。

繊維を残した竹チップや、土になじみやすいパウダータイプの竹パウダーなど、初心者には難しいと思われがちな土づくりが簡単にできます。地球環境にも優しく、畑にとっても恵みの竹炭を、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

畑作りは季節ごとの楽しみと学びがたくさん詰まった趣味です。初心者でも、基本を守り適切な時期に種まきや手入れをすれば、豊かな収穫が期待できる作物ばかりです。新しい畑ライフを今年こそスタートさせましょう!

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