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コンパクトシティだからこそ暮らしやすさはずむ。 「はじまり」を楽しむ城下町、小諸市

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暮らしのこと
2022.1.11
2022.1.11

浅間山の南斜面に広がる小諸市。佐久地域を代表する城下町は、歴史ある文化と自然の調和が美しい地域です。

小諸城址懐古園を中心に、昔から観光地としての役割も担ってきた この街は、おもてなしの心が息づいており、人の流れも盛んです。ここ数年で、核となる 公共施設が一新したことで、新たな価値が生まれ、小諸市が目指す「暮らしやすさ」が注目されています。

気候と交通

北に雄大な浅間山を望み、南西には千曲川が流れる、人口約4万1千人の小諸市。年間平均気温は12.2°C(平成30年)。夏は湿気が少なく、過ごしやすい日が多いです。年間を通じて雨の日が少なく、国内でも屈指の晴天率を誇ります。星空の美しさは格別です。

市内の標高は約600~800メートルほどと高地に位置し、周辺は標高2,000mの高峰高原をはじめ山々に囲まれた環境。麓のエリアには標高の高い別荘地も点在しています。寒さは厳しく、早朝はマイナス10°Cを下回る日も。ただし、小諸市は県内でも、雪の降る日、降る量ともに比較的少ない地域です。

位置は東京から約150キロメートル。電車で約1時間30分。鉄道は、しなの鉄道とJR東日本(小海 線)が通っており、それぞれ新幹線の停車駅に接続しています。高速バスは、東京、関西からの直通路線も。市内には上信越自動車道の小諸ICと、中部横断自動車道の佐久北ICがあります。 そして市街地から車で30分足らずで標高2,000mの自然豊かな高峰高原へ。心躍る豊かなリゾートライフも満喫できます。

コンパクトシティの小諸がめざす暮らしやすさ

小諸市は、コンパクトシティ型のまちづくりを推進しています。これは、市役所、病院、 公共施設、そして商業施設などが、小諸駅前にまとまって立地することでサービスを受けやすくなり、より暮らしやすくなるというもの。

2015年には、駅前の通りに市役所、図書館、コミュニティスペース、市民ホール等が併設された「こもろプラザ」がオープン。2017年には、総合病院である「浅間南麓こもろ医療センター」が新築移転。2021年には、病児病後児保育や福祉センターを併設した「こもテラス」がオープンし、商業施設部分には、TSURUYA(ツルヤ)小諸店も入っています。

これらの施設ができるまで、小諸駅近くに駐車場が少ないことが、利便性におけるネックのひとつでしたが、駐車場が一気に整備されたことで利便性が大きくアップしました。 城下町の風情が残る小諸は、歩いても楽しい町です。ぜひ車を降りて、散策も。

子育て、教育環境について

子どもセンター「こもロッジ」は、乳幼児が保護者と利用する支援センターと、小学生以上の児童生徒が利用する児童館の機能が揃った小諸市の子育て支援の拠点施設。広々としており、未就園児の室内遊び場としても人気が高く、カラマツ材の温もりを感じる憩いの場となるよう配慮がされています。

教育面での特長の一つは公立小中学校での英語教育。2015年から国の英語教育強化地域拠点事業に取り組んでおり、国際的な視野を育成するため、中学生をアメリカ・ミシガン州ホープカレッジへ派遣する中学生海外文化・語学学習事業を実施しています。

また、市内の小中学校は、すべて自校給食。各小中学校の給食室で作られた、あたたかい食事が食べられる環境を大切にしています。 県立小諸高校は、県内で唯一の音楽科を有しており、多くの学生を音楽大学へ輩出しています。

駅周辺の再開発が進む中央エリアと、利便性の高い南部エリア(御影新田エリア)

小諸市の空き家バンクを参考に、人気の高い2つのエリアを紹介。

ひとつは、中央エリア(標高550~750メートル)中心市街地を含み、生活利便性の高いエリア。古い町並みや住宅地が共存しています。前述の、小諸駅を中心とした再開発により、行政、医療、福祉等の拠点がまとまったことで、 暮らしやすさが改めて注目されています。

また、小諸駅からは離れますが、国道18号沿いは、スーパー、飲食店、衣料品等の大型チェーン店の商業施設も多く、生活がしやすいエリアです。

南部エリア(標高650~750メートル) 御影新田エリアを中心に、近年、商業施設や宅地の開発が進んでいます。佐久市と隣接しており、「坂の町」と呼ばれる小諸市の中でも、比較的平坦な土地が広がります。

中部横断自動車道の佐久北ICがあり、車があれば、近隣市町村のどこにでも行きやすい、利便性がとても高いエリアです。TSURUYAみかげ店もあり、日常の買い物も困りません。佐久市の大型商業施設にも行きやすい立地です。

日常を彩るレジャーとカルチャー

小諸には、佐久地域唯一の動物園と児童遊園地があります。(動物園は再整備工事中のため令和4年4月末日(予定)まで休園中)。どちらも懐古園に併設されており、素朴で、懐かしさを感じる雰囲気に、ファンも多いんです。

小諸駅からも近く、街中のふらっと足を 運べる距離にこういった施設があるというのも、小諸ならでは。 また、実は温泉も多くあります。標高2000mの「高峰温泉」や、島崎藤村の作品に登場する「中棚温泉」、古くからの出湯である「菱野温泉」、浅間山を望む展望風呂やサウナ、レストランを備えた「あぐりの湯こもろ」など、趣もさまざま。

小諸市からの情報発信も盛ん

小諸市が運営しているSNSアカウント。こもろ暮らしのリアルタイムな情報を提供してくれています。四季を感じる風景はもちろん、商業施設のオープン、仕事情報、子育て、空き家バンク、市の広報など、リアルな暮らしを発信しています。

小諸市による、移住に関する新たな取り組みが「移住なんでもQ&Aサイト」。移住を検討している人や移住したばかりの人が、地域のことや周辺環境、移住全般についての相談事を匿名で質問でき、小諸市民や移住経験者などが経験や知識に基づいた回答を寄せることで、移住に関する疑問や不安を解消できる場を提供しています。

「なにか始めるには、とてもよいところ」小諸に住んで13年の杉山亜衣さんは、夫の地元である小諸に結婚を機に移住。子育てで離れていたフォトグラファーの仕事でしたが、さまざまな小諸の魅力に触れる中で「小諸を撮りたい」という思いが膨らみフォトグラファーの活動を再開。

杉山さんは「小諸は、なにか始めるには、とてもよいところ」と言います。彼女がメンバーとして参加する「おしゃれ田舎プロジェクト」。行政メンバーと、まちなかで商売をする商人が手を組んで、移住者など”田舎で創業したい人”を支援する仕組みを作っています。

生まれも育ちも小諸というひとから、地域おこし協力隊を経て起業したひと、移住して飲食店を開業したひとなど、バラエティ豊かなメンバー。「小諸は、何か始めようとしたときに“いいね!”“やってみなよ”“一緒にやろう”という声が聞こえてくる。いつのまにかチームができている。昔から小諸にいる人も、新しく来た人も、みんな小諸が好きというところでつながっているんですよね」。

そんな彼女を中心に生まれた新たな取り組みは「小諸アースウエディング」。「小諸で結婚式を挙げよう」というテーマで、小諸にゆかりのあるウェディングプランナーやフローリストが集まり、市内の料亭や旅館、キャンプ場なども一緒に、あたらしいウェディングの形を提案している。

「競合という感じではなく、みんなでやればもっと良くなるよね、という空気が小諸には ある」(杉山さん) 一人で頑張るのではなく、地域を愛し、地域を盛り上げながら経営を軌道に乗せていくと いう、古くからの商人気質が息づいています。

移住にはあらゆる「はじまり」がつきもの。そこには不安もありますが、ちょっと勇気を出してみると、「ようこそ!」と言ってくれる心の広さが小諸にはあります。古くから、 北国街道の交通の要衝として多くの人の往来があり、また観光地としておもてなしの土壌があることが、今なお、新しいものに寛容な風土をかたちづくっているのかもしれません。あなたは、小諸でどんな「はじまり」を楽しみますか。

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