施工事例

茅野市湖東の静かな集落に、K様ご夫婦と男の子2人、4人家族の現代版土壁の家が完成しました。この家に住む人もこの家に訪れる人も、みんなが心地良く安心できる場所にしたい。家族の心と体を育てる「食べる」ことを大事にしたい。暖かな太陽の日差しと涼しい風を招き入れ、この地と１つになれる住まいにしたい。K様の想いです。

大黒柱は宮城県の製材所「くりこまくんえん」へ行き、1本の杉を鋸で伐採、皮むきから製材まで見届けました。薪ストーブは中川村のストーブ作家、イエルカワインさんを訪ねて決めました。キッチンに使用したヤマザクラは、伊那の有賀建具店で沢山の木の中から出会いました。2階北側の土壁は、ご家族で塗りました。学校帰りには現場に立ち寄り、子供たちは職人さんとお話ししました。
どんな木が、どんな素材が、この家になっているのか。
どんな人が、その木を育て、手を加え、この家を作っているのか。
家づくりを通し、沢山の出会いと体験を重ねてきたK様。自分たちだけの家じゃない。色んな人や自然から、大きな贈り物を受け取ったかのような、幸せな気持ちに満ちた家。

「どっこいしょっ、」
肩の力を抜いて、ひとやすみ。
人と自然、みんなで作った住まいは、安らぎに満ちています。