長野県大町市
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長野県茅野市
長野県大町市

施工エリア 長野県・群馬県・埼玉県・山梨県・他関東一部

職人と専門家

speciality

自然素材のぬくもりのある家は
伝統を受け継ぐ職人の技で作られています。
現代の専門家による調査と分析が
それをさらに安心な暮らしへと導きます。

無垢の木と美しい壁

職人の手仕事は、見事な美しさを生む。

木造在来軸組工法は、日本で古くから発達してきた伝統工法です。そして壁を歪みや淀みなく美しく塗り上げる左官技術もまた、日本の家づくりにはなくてはならない伝統の技です。木材の目利きや手刻み、土作りや壁塗りを美しく仕上げるといった、一朝一夕ではならない技術や知識は、長い経験を経て得られるもの。

経験豊富な職人は我々の宝であり、アトリエデフでは数多くのベテラン職人と共に、丁寧な家づくりを行っています。職人には長年受け継がれた確かな技術を家づくりに生かしてもらうとともに、大工については自社での養成にも取り組んでいます。先人の技術を受け継ぎ、未来に伝えていくことも、我々の使命だと考えています。

手刻み

柱や梁など、家の土台となる骨組みは木材の端を仕口や継手といった加工で組み合わせ、作られています。現代の家づくりでは、この部分を工場でプレカット(機械刻み)して現場で組み立てるやり方が主流です。
一方、大工が一つひとつ木材の個性を見極め、自ら接合部である仕口や継手を加工する手刻みという手法は、精度が高く現場での細かい対応が可能です。目利きである棟梁が選んだ木材を使い、大工が熟練の技で加工し、美しく正確な家を作りあげていきます。

左官

家の内外の壁を塗る左官の技も、日本古来の伝統の技です。アトリエデフでは、土壁も山の土や藁といった、身近な素材で手作りしています。
気候や温度に合わせ最適な状態に土を練り上げる技術や、壁を美しく塗り上げる左官技術は、私たちが伝えていきたいものの一つ。
「現代版土壁の家」では、断熱材に羊毛を使う新しい土壁の仕様に挑戦しながら、左官技術の向上や継承につなげていこうとしています。

金輪継ぎ

同形の両部材の口にT字形の目違いをつけて組み合わせ、栓を差して固定する。
桁など大きな部材に用いる継手で、加工が複雑な分、強度が高い。

漆喰

消石灰に海草やのり、麻スサを加えた塗り壁材。昔からお城や蔵、民家に用いられてきました。
防火性・防水性にすぐれ、調湿機能が高い漆喰は、湿度の高い日本の気候にあった素材です。

構造計算と検証実験

職人の勘を裏付ける事実が大切。

かつて、家づくりは職人の技術や勘が支えていました。今の時代、伝統や美しさに加えて、安心して住まうためには確かな数値による実証も必要です。アトリエデフでは阪神大震災以降、構造設計の専門家とともに、スタッフや職人も参加して実際の仕様の強度を確かめる実験を行い、実験結果は家づくりに生かされています。今では100体以上の試験データも公開され、実験結果は随時家づくりに生かされています。

また、建物の強度だけではなく、地盤調査や社内検査、第三者による基礎・構造・防水の検査を行い、完成後にも定期的に経年検査を行って、長く住むことでどのような変化が起こっているのかも調査しています。こうした何重にもわたる実証実験と検査・調査で住み手に安心してもらうとともに、100年、200年と受け継がれる家づくりへとつなげています。

構造設計顧問 山辺豊彦氏

昔ながらの大工の技や勘に頼るだけではなく、実際の強度を確かめることは、大きな災害が続く今の時代では重要なことです。
阪神大震災以降、家の構造性能を数値で確かめるために、構造計算の専門家である山辺構造設計事務所の山辺豊彦氏とともに破壊実験や各種調査、検査を行っています。

破壊実験

山辺氏を中心にした実験では、高温乾燥と低温乾燥させたそれぞれの木材で、仕口と継手を実際に造り、機械で引っ張って破壊のメカニズムを検証する実験も行っています。これにより、継手や仕口の種類ごとの強度や、木材の乾燥法による強度の違いなども分かりました。
アトリエデフではこうした結果を生かし、より強固で安心な家づくりを心がけ全棟を構造計算するとともに、山辺氏による指導・監修を受けて建築を行っております。

高崎実験棟

前橋工科大学との共同研究として建てられた「現代版土壁の家」の実験棟では、温熱環境を計測し、土壁が持つ蓄熱と蓄冷能力を調べています。
特に温暖化が進む昨今では蓄冷は重要な課題。エアコンなしでも過ごせる住まいを目指し、床下には土間のような効果を期待して土の日干しレンガを敷き詰め、温度変化の推移を見守っています。
その他、電気はオフグリッドソーラーで生み出し、冬は国産ペレットストーブで暖を取る仕組みです。
また、実験棟として以外にもカフェスペース、イベントスペースとしてさまざまな目的で使用されており、どなたでも見学できます。土壁実験棟は高崎、上田、八ヶ岳にあります。