太陽や自然の恵みを取り入れて、季節を感じながら暮らす。無理はせず、楽しみながら、少しの努力とアイディアを織り交ぜて、自分たちだけの暮らしを作っていきましょう。
アトリエデフの営業所やモデルハウスで実践していることも多いので、気になった方はぜひスタッフに使い心地などを聞いてみましょう。
人と自然が循環する暮らし
- 地産地消
- 庭で野菜を育てたり、薪を割ったり、かまどでお米を炊いたり、ちょっと手間ひまはかかりますが、そうした暮らしは自分で作る楽しさがあり、先人の知恵を学ぶことができます。敷地内にあるものを活かし、作り、食べ、還すというサイクルを繰り返して生活する、暮らしそのものを楽しむ「循環する暮らし」をしてみませんか。

畑
小さくても良いので、、ぜひ庭に畑を作ってみましょう。土に蒔いた種から、雨や太陽の恵みを受け、野菜が大きく育っていく

味噌作り
昔はどの家庭でも行われていた味噌づくり。今は買うのが当たり前になっていますが、デフでは、毎年、各営業所での味噌づくりをイベントとして行っています。1年間熟成させる間に、糀菌が働いて、仕込んだときにはしょっぱかったものが、柔らかくコクのある味噌になる工程は、自分たちで仕込んだからこその発見です。

蕎麦作り
そば処、信州ならではの「蕎麦打ち」。ただ捏ねて切るだけではない蕎麦打ちは、奥が深く、精神が研ぎ澄まされます。湿度や温度、自分の手の力加減を見ながら打たなければいけません。ただ、最終的にどんな形になったとしても、自分で打ったからこその味わいがそこにあります。

かまど
庭にかまどはいかがですか?今はガスでご飯を炊く人も増えましたが、かまどはさらに味が違います。火起こしから始まり、火加減を調整し、お米を炊き上げる。最初は難しいと感じますが、慣れればなんのその。手間をかけてじっくりご飯を炊くことに向き合う。最高の贅沢時間だと思います。ご飯を炊く以外にも、揚げ物や炒め物、タケノコやとうもろこしを茹でるのにもお勧めです。

雨水タンク
恵みの雨を集めて、芝生や花壇、畑の水やりに使いましょう。大量の水が必要になる野菜の泥落としにも、水道代を気にせずたっぷり使うことができます。また、災害時にはトイレの水としても使えます。

コンポスト
キッチンで出た生ごみは、土に埋めると、微生物や発酵によって土に還っていきます。木で枠を簡単に作ればすぐに完成。畑に穴を掘ってそこに埋めるだけでも、立派なコンポストです。土に埋めた生ごみは、土の栄養分にもなるので、堆肥として畑で使うことができます。土から採れたものを土に還して、また採れる。食を通した循環を感じることができます。
- 自然のエネルギーを取り入れる
- 現代の暮らしには、電気やお湯、冷暖房といったエネルギーが必要です。これらは家庭でのCO2排出量の多くを占めています。しかし、化石燃料に頼らずに、自然の力で得ることも可能です。少し手間はかかりますが、エネルギーを得ることの大変さや自然のエネルギーのありがたみを知ることで、暮らし方が少し地球に優しい方向へ変わるのではないでしょうか。

薪ストーブ
日本の多くの森が手つかずのまま荒れています。森林資源を暮らしに取り入れることで、地域の森に循環が生まれ、美しい森が増えていきます。また薪ストーブの輻射熱は、デフの土壁や無垢材との相性は抜群。夜に一度じんわりと温まった壁や床は、一晩経っても温かいです。炎のゆらぎは癒し効果も与えてくれます。ワークトップでは煮込み料理ができたり、オーブン付きのものもあります。

薪・竹ボイラー
ガスも灯油を使用せず、薪や枝、竹や廃材を燃料にしてお湯を沸かす、環境にやさしいボイラー装置です。

太陽熱温水器
太陽熱を集めて、お風呂やキッチンのお湯を沸かせる「太陽熱温水器」。太陽光発電よりも、エネルギーの変換効率がとても高いのが特徴です。太陽光パネルよりも小さな面積でたくさんのエネルギーを得ることができます。ガスや灯油の給湯器を併用することで、寒い冬でも湯切れを起こさずに快適に使用できます。

太陽光パネル
太陽光パネルを使えば、電気の自家発電が可能です。蓄電池と組み合わせることで、オフグリッドの生活も実現できます。廃棄の問題もありますが、将来的な再資源化の技術革新が期待されます。
- 土壌を改良する
- 私たちの暮らしの足元にあるものは、今も昔も「土」です。お米や野菜を育てる田んぼや畑には、必ず土があります。私たちが食べているものは全て、土から生まれているのです。
そして、土の中には何億、何兆個もの微生物が生息しています。この微生物たちが、植物や動物の排泄物や死骸などの有機物を分解し、豊かな土壌を保ってくれているおかげで、私たちは豊かな作物を得ることができます。つまり、土中にいる微生物がたくさん生息できる、豊かな土壌を保つことが、結果的に私たちの暮らしを豊かにすることにもつながるのです。
アトリエデフは、お家や住まう人だけでなく、周辺の木々や虫など、あらゆる生物たちが心地よく呼吸できる土中環境を育くむために、様々な取り組みを行っています。人が暮らすことで土中環境も豊になっていく、そんな家づくりを大切にしています。

自然共生埋設工事
家を建てることで、その土地の地下を流れる空気や水脈が遮断されてしまうことはご存知でしょうか。遮断された空気や水脈は、やがて土砂崩れやぬかるみ、土地の硬化、湿気の滞留などを引き起こします。アトリエデフでは、心地よく暮らしながら自然環境も守れるように、土の中の水と空気の流れを健全に導くことができる、自然共生埋設工事を推進しています。
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竹の活用
近年、竹炭や竹チップ、竹パウダーなど、竹を活用した土壌改良が注目を集めています。竹炭の表面には、微細な穴が無数に開いており、この穴に微生物や水分が吸着することで、作物が育ちやすい土壌環境を作ります。これにより、作物が丈夫に育つだけでなく、病虫害の発生が減少する、収穫量が増加する、といった効果が見込めます。また、竹の枝葉を細かく粉砕して作られた竹チップや竹パウダーも有機肥料として活用できます。竹に含まれ乳酸菌が土壌の微生物を活性化し、農作物の成長促進、食味や糖度アップなどの効果が期待されます。
竹炭の効果と活用方法
竹を活用した自然の畑づくり
竹で土がふかふかに!

大学との共同研究
2021年から中央大学 理工学部 人間総合理工学科の研究チームとアトリエデフのスタッフは、竹炭を使った土壌での作物に関する共同研究をしています。竹炭が土壌や作物に与える効果は良いとされていますが、明確なエビデンスがありません。より多くの農業に役立てる事ができるよう、エビデンス取得に尽力しています。