大工
河越 政眞さん
大工
51歳
B型
おいしい風便り(2011年12月発行)に掲載した
河越さんインタビューです。
―大工になるまで。
事務職や転勤が嫌だったこともあるけど、大工である父の背中を見て育ち、自分も大工になった。初めはとにかく手刻みができるように体で覚える!修業時代は何度もやめようと思ったけど、一度自分で「やる」と決めたこと。だからやめなかった。
―大工としてのよろこび。
最後の一日。完成するときの達成感。それに尽きる!現場の近くのおじいちゃんおばあちゃんが来て、話をするのも楽しいよ。
―施工中。
工事する側と住まい手さんの意思の疎通がとれてるかが大事。希望・要望に対してどんな風に応えようか、考えながらやってる。誰もが一生にあるかないかという家づくり。もっと手をかけたい、丁寧に、自分が納得できるまでやりたい。納得いく仕事ができていないと、家に帰っても悔しくてすぐに眠れない。思う様にできた日のお酒はおいしいよ!
―大工の技術。
造作の技術は、センス・感覚の良さみたいなものが必要になる。墨付けの技術は、やればやるほど腕があがる。刻みだったり和室だったり、それぞれの得意分野を磨けばみんなで良い家ができると思う。
―家づくりへの思い
固く、緊張しながら造った家には緊張感が漂う。いい意味でリラックスして’ざっくり’造ると(もちろん丁寧に)住む人も安らげる家になる木のやさしい表情を見せるようにしたり、住まい手の事を考えてひと手間工夫してあげると、喜んでくれる
初めて暮らす家なのになんだか懐かしく安心できる。いつもそんな家づくりを心がけています。