都内からの移住も視野に入れて、八ヶ岳に建てたからまつ平の家。住まい手さんご夫婦は、現在、週末だけの田舎暮らしをこの家で楽しんでいる。
木の家を建てたいとの思いから、ログハウスなどを見学に行っていたというご主人。
「デフの見学会で、あ、自分が求めていた木の匂いはこれだ!って気づいた。後でわかったことなんだけど、ログハウスは輸入した木材で建てられていたんだよね。デフの家で感じたのは、日本の木の匂いだったんだ。」
DEFの家は国産材を使う。決して特別な家ではなく、昔からある日本の家。その家づくりを「匂い」から感じ取ってもらえたのだろう。
セカンドハウスだと家づくりもちょっと変わってくる。毎日住む家をつくるよりも、もっと自由に、もっと遊びゴコロある発想ができるのだ。からまつ平の家も、そんな住まい手さんのこだわりがぎっしりと詰まった家だ。
薪ストーブのある吹き抜けの土間には、家族でつくった椅子が置かれ、皆が集まる場所になっている。冬はこの薪ストーブが1台で家中を暖める。土間とダイニングキッチンを仕切るのは簾戸。「実はこれがいちばんのこだわり」というのは、玄関脇にはめ込まれた大きな宝石のようなステンドグラス。和と洋がバランス良く混じり合い、心地良い空間をつくり出す。
まるで隠れ家のように楽しい2階。本棚に並ぶのは子供たちが読んでいた絵本。次はいつか生まれ来る孫にこの本を読んであげるのだそうだ。
お風呂に入ると檜の香りがあふれている。檜の浴槽は家具作家さんのオーダーメイド。